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自治体の皆さまへ

がん検診

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北海道弟子屈町

今月の保健師 池田碧妃さん

蒼天に積雲、元気なセミの声など、夏の気配を気温以外でも感じ取れる時期になってきました。うっかりアイスを食べすぎたり、暑さバテをされていないでしょうか。春〜秋にかけて町では集団でのがん検診を実施しているので、今回はがん検診に関するお話です。

■がん検診の種類
町では、厚生労働省で推奨されている5種類(胃・肺・大腸・乳・子宮頚部)のがん検診に前立腺がん検診を加えた6種類のがん検診の助成を行なっています。厚生労働省や町で推奨するがん検診は「対策型検診」と言われ、町民の皆さん全体のがん死亡率の減少(つまり早期発見・早期治療)を目的とし、有効性が確立された方法で実施されています。

■がん検診は100%ではない?
がんが見つけにくい場所にあったり、見つけにくい大きさ・形状の場合、検診を受けても見つけられないことがあります。1センチより小さながんは検査しても発見が難しく、がんが1センチ大になるまで10〜30年かかると言われていますが、一方で大きくなり始めるとあっという間に大きくなり、1センチのがんが2センチになるのはたった1年半程と言われています。1年ごと(乳・子宮頸部は2年ごと)に受けないと、早期にがんを見つけることが難しくなってしまいます。

■検診を受けたくないという気持ち
検診のご案内をしていると、中には「病気とわかるのが怖い」という方のお話を伺うことがあります。もちろん、受けるか受けないかは最終的にはご本人の意思が尊重されるものですが、「自分の最期は自分で決めたい」「将来こういうことがしたい」という場合、検診を受けずにいると、知らぬ間に病気が進行し突然の入院となったり、治療の選択肢が狭まってしまうことも少なくありません。人材の損失・医療費の増大など経済的な理由もありますが、「皆さんが自分の将来を少しでも自分で決められるように」検診を受けてほしいという思いでご案内をしています。

■がん検診の受け方
8・12月に、乳・子宮頸部・大腸がん検診、9・10月には胃・肺・大腸・前立腺がん検診が受けられる集団健診を実施しています。また、摩周厚生病院や釧路がん検診センターなどでは個別検診の助成も行なっています。加入保険を問わずにご利用いただけるため、職場で受けられない種類の検診だけ受けたいという方も是非ご相談ください。釧路がん検診センターでのがん検診は直接センターに申し込み、集団検診や摩周厚生病院での個別検診をご希望の場合は健康こども課健康推進係までご相談ください。
自覚症状のない内から細胞の変化を見ていくのががん検診の役割になります。しばらく受けてなかったなという方も、この機会にぜひご利用ください。

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