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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊の嶋隊員が退任へ

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北海道弟子屈町

■嶋裕香(しまゆか)
地域おこし協力隊で、SDGs推進活動支援員として活動していました、嶋裕香です。8月末で3年間の任期を終えることができました。町が「行きたいまちへ、生きたいまちへ。」をスローガンとする『弟子屈町観光振興計画』の推進支援を主な任務とし、特に「生きたいまち」とするためには何が必要なのかを考えながら活動してきました。
協力隊をやってみようと思ったきっかけも、これからの暮らしについて考えた時に、自分が暮らす身近な社会に対してあまりにも受け身であると感じ、自分自身でできることを探し始めたことでした。私はもともと引っ込み思案な性格ですが、自分で考え、行動を起こしていかなければならない協力隊活動に挑戦しようと思ったのも、自分でできることを探し、見出したい、という目的があったからです。この3年間で多少不得意なことでも前向きに取り組むことができるようになったと思います。
特に活動を通して得られた大きなことが二つあります。一つは、何か動き出そうとするときに人との関わり合いが推進力を生み出すという学びです。もう一つは、身の丈でいいということの再認識です。自分一人ではおぼろげなアイディア止まりだったことも、人と共有することで、お互いの共通項が思いのほか多いことに気づけたり、あっという間に実現にこぎ着けたり、より発展性が生まれたりすることを体験を通して学ぶことができました。『ひきだし部』での活動もまさにこのひとつです。またSDGsアドバイザーとして1年8カ月ほど支援していただいた奈須憲一郎さんにも本当にお世話になりました。協力隊活動や協力隊であるという意識を持ちながら過ごした時間の中で、誰かが絶対的な答えを持っているわけでも寄りかからせてもらうわけでもなく、自分なりの歩き方を見出すヒントをたくさん得ることができたと感じています。
何事にも「完成したもの」がないと土俵に上がれないと思い込んでいましたし、失敗を恐れがちでしたが、この3年間を通して「やってみなければ失敗も後悔もできないからやってみよう、背中を押してくれる仲間もいるし、一人でやらなくてもいいんだ!」と思えるようになれたことが、何よりの財産です。
協力隊としての活動は一旦終了しますが、自分の暮らし方の追究は終わることはありません。一住民として「生きたいまち」を実現するために、地域社会との接点を見つけながら、今の自分にできることに挑戦しつつ、納得のいく暮らし方を創り上げていこうと思います。
3年間お力添えや応援をしていただき、本当にありがとうございました。

▽奈須憲一郎 eggplant代表
弟子屈町SDGsアドバイザー・北海道SDGs推進人材バンク講師
下川町在住で、持続可能な発展のためのルールを研究・普及する研究所を設立するなど、SDGsの取組みを実践

・川湯でDIY…初めての地域活動は川湯でのDIY参加からでした
・SDGs講習会…SDGs講習会を実施しました。初めての登壇にものすごく緊張しました。
・弟中3学年SDGs授業…卒業目前の弟子屈中学校3年生向けにSDGs授業をさせていただきました
・弟子屈フィールドワーク…町の教職員向け研修を実施させていただきました。先生方が楽しそうにされていたのが印象的です。
・てしかが観光塾2024オプショナルモニターツアー…川湯、市街地を舞台にモニターツアーを実施しました。写真はアトサヌプリの噴気を利用した実験時のものです。
・てしかがコミュニTea…“2杯目”開催時の会場の様子。特に型も決めずにその都度寄せ集めで会場準備をしていたのがとても楽しかったです。

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