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北海道当麻町

■現役選手の言葉に感銘~石川謙太郎選手が講話
4月30日、当麻スポーツセンターを会場に、当麻町出身でプロのクロスカントリースキー選手として活躍する石川謙太郎さんが、町内の柔道少年団とクロスカントリースキー少年団団員を対象に、体幹トレーニングと講話を行いました。
今回の講話は、柔道少年団指導者であり、〝柔道上野三姉妹〟を育てた上野和香子さんが、子どもたちに現役アスリートの心構えを感じてほしい、と行ったもの。
体幹トレーニングでは縄跳びを使ったトレーニングを実施。前とびと比べて困難な二重とびは、成功させようとすると動きが硬くなりがちになると例え、試合も同様で、いかに平常心を保ち、練習と同じ自然な動きができるかが大切であると伝えました。
講話では、「目標は口に出すこと」「失敗しても次に生かすことだけを考える」など、目標を実現させるための4つのポイントを伝授。「たとえ今できていなくても、目標を見据えた行動を積み重ねていくことで、自分が目指す選手になれるはずです」とエールを送りました。
参加した10人の子どもたちは、メモを取りながら真剣な表情で、世界で活躍するアスリートのアドバイスに耳を傾けていました。

■新たな歴史を刻む~開町記念式
5月10日、当麻町は開町記念日を迎え、公民館まとまーるで式典を開催。約120人が参列し、先人の労苦をしのぶとともに、意思を受け継ぎ町の発展を誓い合いました。
当麻町は明治26年(1893年)5月10日に広島、山口両県などから400戸の屯田兵が入植。基幹産業である農林業を中心に発展し、今年で132年を迎えました。式典には未来を担う子どもたちを代表して、当麻中学校3年生も参列。主催者の村椿哲朗町長は「激動の時代を乗り越えた先人の努力があり、今の当麻町がある。これから先も激動の時代が続くと思うが、子どもたちが夢を語れるまちづくりを進めていきます」と決意を述べました。
中学生を代表して未来への言葉を述べた仁木康太郎君(3年)は当麻町で経験した〝食育、木育、花育〟に触れ、「当麻町に住んでいたから貴重な経験ができたと思う。来年は中学校を卒業し、それぞれの道を歩むが、ふるさとを愛する気持ちは忘れません」と固く誓いました。

■全道で勝利を目指す~当麻卓球少年団全道大会
全農杯北海道卓球選手権大会兼全日本予選会に出場する当麻卓球少年団の8人が5月17日、当麻町役場を訪れ、中村欣也教育長に報告しました。
4月7日に旭川市で行われた北海道選手権大会旭川地区予選会において、ホープス(小学6年以下)男子の部で野村拓叶くんが準優勝、石坂逞くん、深谷柊斗くんがベスト12、女子の部で林明日菜さん、福士凜鈴愛さん(いずれも当小6年)がベスト12。また、カブ(小学4年以下)男子の部で射場正幸くんがベスト12、女子の部で大友菜々さん(いずれも当小4年)が優勝、藤井恭花さん(当小3年)が3位になり、5月18日に千歳市で行われる全道大会への切符を手にしました。
部を代表して報告を行った野村くんは「試合では攻めの姿勢を忘れず、まずは1勝していきたい」と意気込みました。(結果はホープス男子の部で野村くんがベスト32、女子の部で福士さんがベスト32。カブ男子の部で射場くんがベスト16、女子の部で大友さんがベスト16になりました)

■泥んこになって学ぶ「食育」~田んぼの学校田植え
「わ、靴がはまって動けない」
「ミズカマキリ、見つけた!」
「もうこんなに進んだよ」
四方八方から聞こえるにぎやかな声。5月28日、田んぼの学校で田植えが行われました。
当麻町が田んぼの学校を拠点に進める「食育」の取り組みも、今年で10年目。令和2・3年はコロナ禍のため中止されていましたが、令和4年から少しずつ参加規模を拡大して実施。今年は小学4~6年生と中学2年生の総勢約200人が田植えに参加しました。
この事業の特徴は、田んぼの学校で育てた米の全量を町内の学校給食に使用していること、そして田んぼの学校開催にあたり、児童生徒とほぼ同数の約200人がボランティアとして支えていることにあります。今年も朝7時30分からボランティアによる、田植えの準備が行われました。
今年初めて参加した小学4年生は、「転んじゃった時、なかなか立ちあがれなくて、苗といっしょに埋まっちゃうかと思った。」と話しながらも、その顔は充実した表情。泥んこになったその姿はたくましくも感じました。
田植えが特別な経験になりつつある昨今、多くのボランティアと一緒に植えた米は、きっと子どもたちにとって特別な米になるはずです。

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