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いきいき笑顔―高齢期の飲酒と健康について考える―

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北海道当麻町

何歳になっても過度の飲酒は健康を脅かす危険因子ですが、高齢期には特にアルコールを分解する能力も低下するため、健康寿命に関わる病気の大きな危険因子となります。

■身体的な加齢変化とアルコールの関係
・胃で20%、小腸で80%アルコールは吸収される→胃粘膜が萎縮するため吸収能力が低下
・肝臓でアルコール分解→肝臓の機能が低下するため、分解するスピードが遅くなる
・体内の水分にアルコールが溶け込む→水分量が減少するため、血中アルコール濃度が高くなる
プラス→アルコールの利尿作用により脱水が進み、ますます血中アルコール濃度が高くなる
・下肢筋力、バランス能の低下→転倒リスクが高くなる
よって、年齢とともにお酒との付き合い方を考える必要がでてきます。

■飲酒と健康寿命の関係
本紙左記のように、身体への影響は大きく、特に高齢期では、飲酒量が多くなればなるほど脳萎縮が高い割合でみられ、認知症になる人が多いという疫学調査結果もあります。また、脳萎縮は脳梗塞も起こしやすくなります。
他、飲酒すると食事をしっかり摂取しない傾向もあるため、体重減少を招き、栄養不良による健康被害も出現してしまいます。

■アルコールの適量
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコール約20gとされています。純アルコール20gを量にすると…
・日本酒 1合180ml
・ビール 大びん1本633ml
・ワイングラス 2杯240ml
・ウィスキー ダブル1杯60ml
・焼酎(25度) 0.6合120ml

■上手にアルコールと付き合うために…
1.自分の飲酒状況を知る…かかりつけ医に適量を相談してもよいでしょう
2.あらかじめ飲酒する量を決めましょう
3.飲酒前または飲酒中に食事をとる…血中のアルコール濃度が上がりにくくなります
4.飲酒の合間に水または炭酸水を飲む(水を混ぜてアルコール濃度を低くする、少しずつ飲酒するなど)…アルコールをゆっくり分解・吸収させることができます
5.足がふらつくまで飲まない…転倒の危険性が高まります6.1週間のうち、飲酒しない日を設けて肝臓を休ませましょう

健康のこと、介護のこと、高齢期に関することの相談は、お気軽に下記までご連絡ください。

詳しくは…当麻町地域包括支援センター保健福祉課介護係
【電話】84-2111

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