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[今月の焦点]実践! 冬の省エネ ~ゼロカーボンアクション~

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北海道恵庭市

暖房の使用などでエネルギー需要が高まるこれからの季節。冬の省エネ実践術について、市民の勝又みさ都さんの取り組みを紹介。家計にも環境にもやさしい省エネに、皆さんも取り組んでみませんか?

世界的に問題となっている「地球温暖化」。国のカーボンニュートラル宣言を受け、恵庭市も「ゼロカーボンシティ」を宣言し、今年5月には「ゼロカーボンアクションプラン」を策定した。
今回は、これからの季節に実践できるゼロカーボンアクションプランとして、実際に取り組みを行っている市民の勝又さんの事例を紹介する。

◆体感温度を上げる工夫をして低めの室温で過ごしてみよう
省エネを実施する際によく耳にする「ウォームビズ」。暖房の設定温度を20度に設定するよう推奨されているが、それだけでは省エネは達成できたとしても、寒さに耐えるのはなかなか難しいのが現実だ。
この寒さを感じる仕組みに、体感温度がかかわっているため、省エネに合わせて、いくつかの工夫が必要となる。
低めの室温でも体感温度を上げる工夫として、「厚手のカーテンやカーペットに替えたり、スリッパや靴下を重ね履きすることなどがあります。冷気に触れなければ、低めの室温でも寒く感じなくなりますよ」。ほかにも「大人も子どもも普段から自然に親しみ、外の寒さに慣れておくこと。首、手首、足首を温めること。厚手の服を1枚着るよりも、薄手の服を何枚か重ね着するほうが、服と服の間に暖かい空気が生まれるので効果があります」と話してくれた。
また、換気については「直接冷気にあたると寒さを感じてしまうので、換気したい部屋の隣の部屋の窓を開けるなど二段階換気がおすすめ」。乾燥しやすい冬の湿度については「濡れた大判のタオルを部屋干しすることでも、手軽に湿度をあげられます。部屋の湿度を上げると、低めの室温でも暖かく感じます」と説明してくれた。

◆お湯の再利用で家計にも環境にもやさしい
冬は夏よりも水道の水が冷たくなっているので、温めるにも多くのエネルギー資源を使用する。せっかく温めたお湯を使い捨てしてしまうと、エネルギー消費が増えてしまう。
お湯の再利用方法について、「一度温めたお湯を無駄にしないために、料理の際のゆでるときに使用したお湯は取っておいて、食器の下洗いに使うことで、お湯の使用量を減らすことができますよ」と紹介してくれた。

◆我が家の電気は何から作られているのかな?
今は、一般家庭でも電力の購入先を自由に選べるようになっている。石炭火力など化石燃料由来の電力から、太陽光、風力、水力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの割合が高い電力プランや購入先を選ぶことで、家庭の電力使用状況によっては、1年間に杉の木55本分ものCO2削減効果が得られることも。まずは関心を持つことから始めてみませんか。

◆家族で楽しくキャンドルナイトで省エネ
省エネを実践することは家計にも環境にも良いことだと分かっていても、手間や不便さを感じてしまうとなかなか続かない。
楽しく省エネの実践術として「キャンドルナイトがおすすめです。ロウソクだと安全に気をつける必要はありますが、懐中電灯の灯りだけで夜を過ごしてみるだけでも、普段に比べて大幅な電力消費の削減になります。暗い中で生活してみるのは防災訓練にもなり、ものの見え方も新鮮で楽しいですよ」と勝又さん。
ひとりひとりが継続してゼロカーボンアクションに取り組むことで、子どもたちが将来も安心して暮らせる環境が守られる。でも、省エネを実践することが義務になってしまうと長続きしない。皆さんも無理のない範囲で、楽しく冬の省エネを実践してみませんか?

●勝又みさ都さん
恵庭市在住。学生時代から環境問題に興味を持つ。今年の花とくらし展では、来場者と一緒に青いサンタ姿で会場のごみ拾いを行い、9月のえにわ環境・エネルギー展では環境問題を自分ごとに感じてもらうための身近な取り組みについて伝えた。

■冬のゼロカーボンアクション
・温水洗浄便座の設定温度は適切に
CO2削減効果…30.1kg/年
節約額…1,910円/年

・石油ファンヒーターの設定温度を20℃に
CO2削減効果…25.4kg/年
節約額…880円/年

◇その他の取り組みやアクションプランの詳細はこちら→本紙掲載の二次元コード

問合せ先:脱炭素推進課
【電話】(内線1141)

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