3月は積雪も解け始め、春の温もりが次第に感じられる季節となります。この時期に気をつけたい災害の一つに「なだれ」があります。なだれは、積雪の多い1月から2月だけでなく3月から5月にかけても発生します。なだれには「表層なだれ」と「全層なだれ」があります。気温の上昇等により解けた水で滑りやすくなった地表面上を積雪層全体が滑り落ちる現象で、3月から4月の融雪期に多く発生するのが「全層なだれ」です。
気象台では、「なだれ」が発生しやすい気象条件が予想された時は「なだれ注意報」を発表して注意を呼びかけます。雪の多い地域に住んでいる方、登山やスキーなどで多雪地域を訪れる方は、急な斜面など危険な場所には近づかないようにしましょう。
また、市街地では屋根の雪下ろしや落雪に注意が必要です。最新の天気予報や防災気象情報を利用し、「なだれ」や落雪などの事故に遭わないにしましょう。
問い合わせ先:旭川地方気象台
【電話】0166-32-7102
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