総務省消防庁によると、昨年5月から9月までの北海道における熱中症による救急搬送人員の累計は3,265人で、発生場所の約5割が住居内、年齢区分別では約6割が65歳以上の高齢者とする調査結果が公表されています。
こうした熱中症による人的被害を軽減するため、気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された日の前日や当日に、「熱中症警戒アラート」を発表して注意を呼びかけています。
さらに、今年4月からは重大な健康被害が生じるほどの危険な暑さが予想される日の前日には、環境省から「熱中症特別警戒アラート」が発表されることとなりました。
熱中症予防には、炎天下での外出や運動を控えること、こまめな水分・塩分の補給などの対策に加え、北海道では部屋の中を涼しく保つことや、高齢者に対するご家族や周囲の見守り・声かけによる共助が効果的といえそうです。
「熱中症警戒アラート」や「熱中症特別警戒アラート」が発表された時は、積極的な熱中症予防に努めて、暑さから身を守っていただくとともに、情報が発表されていない場合であっても、周辺の環境や体調、行動の内容によっては、熱中症を引き起こす可能性がありますので、熱中症予防の指数(暑さ指数)も確認し、対策や行動の目安にしましょう。
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