秋は気温の変化もあり、体調を崩しやすい時期です。これから来る冬に向けて、免疫力をアップして、体の調子を整えておきましょう。
■「免疫力とは」
ウイルスや細菌などの病原体から体を防御したり、体の中の老廃物や、役目を終えた細胞・発生したがん細胞を処分し、傷ついた組織を修復する働きのことを免疫といいます。この体を守って戦う体内のシステムのことを「免疫力」といいます。
■免疫力を高めるポイント
免疫力を高めるためには、その中心的な役割をしている免疫細胞(マクロファージやキラーT細胞といわれる白血球の仲間)が働きやすい体内環境づくりをすることが必要です。
○1 自立神経のバランスを整える
体は、交感神経と副交感神経の2つが、バランスを取りながらコントロールしています。次のような方法でバランスを保つことが大切です。
(1)質の良い睡眠を取る
・起きる時間を一定にする。
・昼寝は15分を目安にする。
・寝る前にテレビやスマートフォンの画面を見ない。
(2)ストレスを解消する
・趣味を楽しむ。
・お風呂に入る。
・深呼吸する。
・思いっきり泣いたり笑ったりできる機会を持つ。
自分なりのストレス解消法を、何個か見つけておくと良いでしょう。
○2 基礎代謝を上げ、体温を高める
基礎代謝とは、生命の維持のために消費される必要最低限のエネルギーのことです。
筋肉量が多いと、基礎代謝が高まり、体温が上がります。体温が上がると、血流が活発になり、免疫細胞の働きも良くなります。
筋肉の約7割が下半身についているといわれるので、ウォーキングやスクワットなどの運動がおススメです。自分の体に合わせて、無理せず行いましょう。
(1日の歩数目標値)
・20歳~64歳…8000歩
・65歳以上…6000歩
※健康日本21(第3期)から
○3 腸内環境を整える
腸には、免疫細胞の約7割が集まっているといわれます。
ヨーグルト、納豆、みそなどの善玉菌(乳酸菌など)を含む発酵食品と、善玉菌のえさとなる食物繊維やオリゴ糖を含む食品(野菜・果物・キノコ・海藻)をバランス良く取り、規則正しく食べましょう。
いつもの生活の中の一工夫で免疫力を高め、元気に過ごしましょう。
担当:保健福祉課
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