■町のがんの状況
令和3年の死亡原因の1位はがんで、死亡全体の27・7%を占めています。
また、部位別の標準化死亡比では、男性は大腸がんと肺がん、女性は子宮がんが全国より高くなっています。
標準化死亡比(SMR)(H22~R1年)
※SMR:国の平均を100とし、100以上の場合は、国より死亡率が高いと判断されます。
出典:公益財団法人北海道健康づくり財団
■がん検診のメリットとデメリット
メリットは、自覚症状のない早期にがんを見つけ、早期に適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減らすことです。
デメリットは、がんが見つけにくい場所や形をしている場合は、がんを発見できないことがあるため、精度は100パーセントではないことです。しかし、検診を継続して受けることで、がんを発見できる確率は高まります。
■国が推奨するがん検診
胃・肺・大腸・乳・子宮頸がん検診は、科学的に有効と証明されたがん検診です。
○胃がん検診
発泡剤で胃を膨らました後、バリウムを飲み、胃の内部をさまざまな角度から撮影します。
○肺がん検診
大きく息を吸った後、息を止めて撮影します。
また、50歳以上で喫煙指数(1日のタバコの平均本数×喫煙年数)の多い方には、痰の中にがんの細胞が混ざっていないかを調べる痰の検査を行います。
○大腸がん検診
消化管からの出血の有無を、便の中に含まれるわずかな血液により調べます。便の表面をこすり、容器に入れて提出します。
○乳がん検診
乳房を上下左右から挟んで撮影する専門のエックス線検査装置(マンモグラフィ)で検査を行います。小さながんも発見することができると言われています。
○子宮頸がん検診
子宮頸部を、ブラシなどで軽くこすり、細胞の状態を調べます。また、視診・内診により子宮頸部の状態を診察します。
自分の健康を守るために、がん検診の理解を深め、定期的に検診を受けましょう。
春の集団健診の申し込みは、4月17日(水)から開始します。ぜひ、お申し込みください。
担当:保健福祉課
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