地域おこし協力隊の長谷川誠一です。
昨年の9月1日からエゾシカやアライグマなどの有害鳥獣捕獲を担当しています。
昨年は、地域住民の方々に顔を覚えていただくため、ごあいさつに伺いながら捕獲を進めてきました。
令和5年度の捕獲実績は、エゾシカ26頭、アライグマ7匹を捕獲することができました。捕獲したエゾシカは、ジビエ加工施設に搬入し、食肉などとして有効活用されています。また、12月からは畜産農家の方のご協力により、牛舎の中にアライグマ捕獲用の箱わなの設置を行うなど、厳寒期における捕獲を実施し、4匹の捕獲につなげることができました。
エゾシカは、町の農業被害が一番多い有害鳥獣です。令和5年度の被害額は2200万円近くにも上ります。被害を防止するため町では、銃猟とわな猟免許の取得助成を行っています。
アライグマの近年の捕獲頭数は270頭前後で推移しており、徐々に被害額は減少していましたが、令和5年度は42万円強と増加しています。捕獲を止めてしまうと、アライグマは増加し農業被害も再拡大する恐れがあるため、皆さんには捕獲の継続をお願いします。
また、町ではアライグマ専門の講師の方による生態系や捕獲に向けての研修会を冬季に開催しており、昨年度は総進地区と徳富地区で実施しました。本年度も町内2地区で実施する予定となっています。
ヒグマは、昨年秋に出没が多くあり、捕獲用の箱わなの設置や安全パトロールを実施し、本年度も箱わなを設置しています。
また本年度からはエゾシカ用の箱わなを活用し、通年捕獲を実施して、捕獲数の向上を目標に少しでも農業被害防止につながる活動を行っていきます。
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