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自治体の皆さまへ

保健福祉センターなごみから 健康だより NO.89

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北海道新得町

◆エキノコックス症とはなんですか?症状や治療法は?
寄生虫の一種である「エキノコックス」が主に肝臓に寄生して起こる病気で、道内では毎年20名前後の方が見つかっています。
キツネや犬に寄生したエキノコックスの成虫の卵が人の口に入ると、小腸でう化して幼虫になり、さらに肝臓に侵入し、のう胞を作ります。
一般的に感染後10年以上経過すると、のう胞が巨大化し、肝機能障害に伴う疲れやすさ、上腹部、肝臓のあたりの不快感、黄疸などの症状を現します。
治療法は薬物治療もありますが、現在のところ根治するためには、手術で切除するしかありません。
すぐに自覚症状が出ないため、気づかないうちに悪化してしまうことがあるので、早期に発見し、早期に治療を行うことが大切です。

◆5年に一度は血液検査で確認しましょう!
▽一次検診(血清検査ELISA法)
・新得町では集団検診の際に実施できます。対象者は小学校3年生以上の方です。
※詳細は、広報等でお知らせしています。
・町内の医療機関でも随時相談できます。

▽一次検診で感染している疑いがある方は二次検診(超音波診断や血清検査WB法)
・北海道の指定病院で精密検査をします。

◆感染を予防するには
卵が体内に入った直後は、検査をしてもわからないので、まずは予防が第一です。

・外から帰ったら必ず手をよく洗いましょう。
・沢水や小川などの生水を飲む場合は、煮沸してから飲むようにしましょう。
・野生のキツネに餌付け、呼び寄せる、手で触れることはやめましょう。
・キツネのえさになる残飯や生ゴミを放置しないようにしましょう。
・犬の放し飼いはやめましょう。(エキノコックスに感染している野ネズミを犬が食べて感染することがある)
・野山の果実や山菜などを口にする場合は、よく洗うか、十分加熱してから食べましょう。エキノコックスの卵はマイナス20度くらいの低温では死にませんが、熱に弱いため、煮沸(100度で1分)すると確実に死滅できます。

北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課のホームページにも詳しく掲載されています。

(保健福祉課健康推進係 保健師)

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