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《特集》新篠津中学校3学年 総合学習 政策政策会 Policy Proposals

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北海道新篠津村

新篠津村―
360度、地平線に囲まれたこのまちは四季折々、彩豊かな田園風景が広がり誰もが助け合って暮らすまち。
そんなのどかなまちで育った15歳の中学生は村行政に対し今、何を思うのか。

■地域とのつながりを―
令和3年から始まった、新篠津村の小中一貫教育。
地域とともにある学校づくりを目指している新篠津村では、義務教育9年間を通し、子ども達の「連続した学び」を支え「生きる力」を育むことを目標に様々な教育活動に取り組んでいます。
その教育活動の一環として行っている「ふるさと教育」では、子ども達が地域住民との交流や体験を通し、郷土理解を深めることを目的に学習。今回、新中3年生が行う「政策提案会」はその9年間の集大成として実施します。

■未来の新篠津に想いをよせて―
3年生は7月12日から14日にかけ修学旅行を実施。1日目に訪れた浦幌町では、町内法人協力のもと「世代を超えた地域一人一人が取り組むまちづくり」について、まちの課題に気付く大切さや課題解決の難しさを学習しました。
「新篠津村に適したまちづくりとは」修学旅行を終えた生徒たちは、ふるさとの未来を描き、グループで何度も思いを巡らせます。そして、10月23日、新中3年生21名は3つのテーマをもとに、政策提案会にて村政へ参画します。

■新中3年15歳の政策提言
《まえがき》
政策提案会は、2021年から毎年実施しており、今回で3回目。生徒たちは7月に実施した修学旅行で村外のまちづくり政策に触れ、その後、村に適した政策を熟考し準備を重ねる。
当日は、生徒たちの真剣な眼差しと具体案で村議や傍聴者を魅了した。
日時:10月23日午前11時20分~12時まで
会場:新篠津村議会議場
発表:中学生21名(7名の3グループ)
参集:村長・副村長・教育長・議会議員5名
傍聴:役場職員等

◆Group1 村で勉強したいと思える学習スペースづくりを―
○教育を活かしたまちづくり
現在、村の転出者の大部分を占めるのは15歳から29歳の若い世代です。中でも私たちは学生に焦点を当て今回の提案を行います。学生が少しでも村に滞在する時間を長くするために「おしゃれで快適な学習スペース」をつくって欲しいです。
村外の学生は、家で勉強するほか、図書館やカフェで勉強するという選択肢があります。それは、家で勉強するより集中できるほかに、友達と勉強できるなどのメリットがあるからです。
現状、村の自治センターには自習室がありますが、限られた人数しか入れず、あまり快適ではなく、使いたいとは正直思いません。新しい学習スペースは、机や椅子、照明などのインテリアにこだわり、若い人の意見を取り入れて欲しいです。
「若者が村にいる時間を少しでも多くしたい」そんな想いから今回、学生に焦点を当て提案しました。今の村には、家の外で誰でも好きな時間に快適に勉強ができる場所が必要だと考えました。

▽関係人口の増加を移住定住に繋げる
石塚村長からの講評―
今回の提案を参考にし、若い方が活躍する住みやすい環境をつくるほか、天文台のように新たな村の魅力を発掘し、これからも形にしていくことを目指します。皆さんの具体的な意見と新篠津を想った言葉が心に響きました。

◆Group2 スポーツを通した村の知名度アップを―
○スポーツを活かしたまちづくり
村では、様々なスポーツイベントを開催していますが、村外からの参加が少ないと感じています。そこで、私たちは「スポーツを通じて村の知名度アップを図り、村を活性化させたい」と考えました。
具体案は、野球やサッカー、マラソンなど道内で活躍している有名な選手をスポーツ教室やイベントにゲストとして呼ぶことです。有名な選手に参加してもらうことで、村内外からの注目が集まり、村の知名度アップと参加者の増加が見込まれます。
そこで重要になるのがイベントの宣伝方法です。若い人の多くは、毎日SNSを利用します。なので、チラシや新聞などに限らず、Instagramなどに写真や動画を投稿し、集客するべきだと考えました。
「スポーツで村を盛り上げたい」と考え今回の提案を行いました。まずはスポーツを通した知名度の増加でプラスの連鎖が起きるまちづくりを行うべきと考えました。

◆Group3 今あるものを活性化させ村に活気と魅力を―
○既存を活かしたまちづくり
全国的に少子高齢化が進む中、新篠津村も例外ではありません。村に若い世代が増えるよう、私たちは「村の良さを活かした新たな魅力をつくり関係人口を増やす」ことを提案します。
具体的に、1つ目は「若い人が働く場所」をつくることです。村には空き家がいくつかあります。例えば、それを利用し改装したカフェは、若い人が興味を持つのではないでしょうか。実際に、空き家を利用した居酒屋や宿泊施設で地域活性化をしている市町村もありました。
2つ目は「道の駅の改善」です。キャンプ場が隣接しているので、道の駅の売店には、その道具や食材を多く販売すべきだと思いました。また、利用者の声を拾うことも大切です。SNSの口コミなどから、観光客が求めることを次々と取り入れるべきだと考えました。
「若い人を引き付ける魅力をつくる」今あるものを活かした新しい魅力の創出が村の活性化に繋がると考えました。

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