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自治体の皆さまへ

動物園からの手紙【406通目】

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北海道旭川市

■博物館として認められました
先日、市内で行われたヒグマの冬眠調査に同行してきました。さすがに冬眠穴は見つけられないので、雪の上に冬眠から目が覚めたヒグマの足跡がないか調査しました。冬眠明けのヒグマは水を求めて移動するはずなので、冬眠しているであろう山と渓流の間の斜面を歩き、横断する足跡を確認する作戦です。しかし、足跡はありませんでした。調査地は思ったより雪が深く、まだ冬眠中の可能性が高いと思われます。今年は春期管理捕獲も実施することになっており、今後のヒグマとの関係に変化の兆しが出るのか注目です。
今年も冬期開園が無事に終わりました。想定よりも来園者が多く、特に海外からの来園者が増えており、多国籍化が進んでいる印象を受けました。冬の北海道の観光は、これからますます伸びていくでしょう。動物園で「楽しんでもらうこと」プラス「気付きを得てもらうこと」を充実させていかなければと思います。もぐもぐタイムの解説に英語を交えるなど、飼育員それぞれが試行錯誤しながら前向きに取組みを始めています。
さて、昨年4月に博物館法が改正されたのを機会に、旭山動物園は登録博物館を目指して申請をし、2月29日に登録されました。今までは博物館に類似する施設といった曖昧な位置づけでしたが、国が認める正式な博物館(ミュージアム)となりました。動物の展示方法や研究、来園者へのガイドなどの手法、外部との連携や活動が評価されました。動物園は地球の命を扱う貴重な博物館という思いが、私にはずっと昔からあり、今回やっと叶(かな)いました。20年以上前に建てた「ぺんぎん館」から現在に至るまで、各館のモニュメントには密(ひそ)かに「○○ミュージアム」と英語で表記していました。百数十万人が訪れる地方の博物館は数えるほどしかないはずです。もちろんこれはスタートラインですが、改めて動物園の役割を見直し、より充実した動物園(ライフミュージアムかなぁ…)を目指していきます。

■お知らせ
▽園長が代わりました
平成21年から旭山動物園の園長を務めていた坂東元が退任し、4月から10代目園長として田村哲也が就任しました。
なお、坂東前園長は統括園長として、引き続き当園の運営に関わっていきます。

■園内イベント
詳細は決まり次第、同園HPに掲載

■夏期開園日・時間
休園:4/26(金)まで
夏期開園:期間中は無休
・4/27(土)~10/15(火)9:30~17:15
・10/16(水)~11/3(日)9:30~16:30
※いずれも入園は16:00まで。
市民特別料金:700円(中学生以下、70歳以上の方は無料。運転免許証・学生証等の提示が必要)
※免除制度などは問い合わせを。
動物園パスポート:1,400円
※同園各門などで販売中。

詳細:旭山動物園(東旭川町倉沼)
【電話】36-1104

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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