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【特集】~日量約14万立方メートルの水を処理せよ!! リアルandダイナミック!下水処理!

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北海道旭川市

市内だけではなく周辺5町の下水まで一気に処理する超巨大施設「下水処理センター」(神居町忠和)。しかし、下水処理の仕組みはよく知らない、という方もいるのではないでしょうか。家庭の水使用量が激増し、処理量も増える8月。下水処理の仕組みと、あまりに広く大きいダイナミックな姿をリアルにお伝えします!

■下水処理センターは汚水処理施設と汚泥処理施設の2つがあります
▽汚水処理
みんなが流した水の終着点が、下水処理の出発点!
見学では入れないところまで特別に取材許可をいただきましたっ!
[1]大きなゴミを取りのぞく!
家庭だけでなく店舗や工場などの排水に加え、周辺5町の排水が全てここに流れ込みます。この入口からすでに轟音が響き、臭いも感じます
最初に驚くのは、建物はもちろん中の機械や設備が全て巨大なこと。まるで重工業の工場のようですが、大量の汚水処理にはこうした設備が必要です
[2]泥を沈めて水と分離する
一口に汚水処理といっても、水とゴミや泥は分離してそれぞれ別の処理を行います。この「最初沈でん池」では流れて来たばかりの下水を溜め、2時間かけてゴミや泥を沈めます
[3]その汚れとニオイに微生物が大活躍!
汚水をきれいにするときに大活躍するのがバクテリアなどの微生物。水に空気を送ることで元気になった微生物が汚れを食べ、泥状の「フロック」に。重いフロックは水に沈み、次の工程がスムーズに!
フロックは約2時間で沈み、上澄みの水はかなり澄んだ状態に。臭いが弱くなっている!
[4]魚が住めるくらいまできれいな水に!
水質検査をして水がきれいになっているか確認。最後に塩素で消毒して魚が住めるくらいまできれいにした水を川へ

▽汚泥処理
水と分離した泥は専用の処理工程に進みます
[1]泥やフロックを集める
[2]汚泥から出たメタンガスを抽出
微生物の働きで出たガスは施設の燃料に
[3]薬品や圧縮で泥を脱水
スクリュー状の機械で圧縮し、薬品も加えて泥の水分を減らします。これを脱水汚泥と呼んでます
[4]泥を燃やして灰にする燃やすことでニオイはなく、量は脱水汚泥に比べて約1/20に。灰は処分場に運搬。一部はセメントの原料に

※詳しくは本紙をご覧ください。

■下水道の豆知識
(?)市内の下水管はどれだけ長いの?
下水は地中に張り巡らされた下水管を通ります。市内の総延長は、なんと約1,927km。半世紀以上をかけて整備しました。直線距離で、旭川~東京間を往復した距離よりも長いのです
(?)下水処理センターがこの場所にある理由って?
センターが神居町忠和地区にある利点は市内でも比較的標高が低いこと。ほとんどの下水は高低差で自然にセンターまで流れつくため、ポンプで汲み上げる回数が少なくて済むので処理コストが節約できます。また「川が近い」のも利点。処理したきれいな水を、隣の石狩川に速やかに放流できるのです
(?)トイレの水がここに来るまでの時間は?
実感しにくいですが、皆さんの家の水洗トイレとセンターは下水管で直結していて、今この瞬間も流れています。ではトイレの水がセンターにたどり着く時間は?例えば旭川駅からだと、たった1時間!旭山動物園からでも2時間20分と、とても短い時間で処理が始まります
(?)1日の処理量約14万立方メートルってどのくらい?
想像がつかない水量ですが、身近な例では、常磐公園にある「千鳥ヶ池」のなんと11面分!この量を毎日処理しています

■下水処理を見学してみませんか?
市水道局の広報を担当している石山さんにお話を聞きました。
「最初の下水処理センターは昭和39年の亀吉地区に建設され、人口増に伴い昭和56年から現在の建物が稼働しました。その後40年以上にわたって、生活排水、ホテルや事業所などの排水から、環境や市民の生活を守り続けています。生活する中でよく目にするのは上水道だと思いますが、上下水道どちらが不十分でも市民生活は成り立ちません。ぜひこの機会にセンターを見学して興味をもっていただけるとうれしいです。見学の際は下水処理センター(【電話】62-3554)に事前予約をお願いします」。

■新しく増えました!マンホールカード
知る人ぞ知るマンホールカード。本市でも発行しているのはご存じでしたか?
実は本年度から新たに、旭山動物園の動物をモチーフに描かれた可愛らしいカードが登場しました。さあ、配布場所にGO!

詳細:水道局総務課
【電話】24-3160

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