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自治体の皆さまへ

保健だより~9月は認知症月間です

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北海道更別村

vol.129 保健師 藤田光

■知っておきたい認知症の知識〜『徘徊』〜
◇『徘徊』は適切な表現ではありません
認知症の方は、一人で出かけて道に迷ってしまうことや、歩き回ってしまうことがあります。『徘徊』という言葉に当てはめてしまう事が多くありますが、『徘徊』はあてもなく歩き回るという意味のため、ふさわしい表現ではありません。本人は目的があって出かけています。「ひとり歩き」、「歩き回り」、「道迷い」などと表現されます。

◇「ひとり歩き」が起きるのはなぜ?
認知症では、さまざまな原因により脳に変化が起こります。
(1)前後左右や東西南北がわからなくなる。
(2)平面の情報の空間のイメージが苦手になる。
(3)視界の範囲が限定され狭くなる。
(4)空間全体や位置の把握に必要なランドマーク(目印)の記憶と保持ができない。
など視空間の認知機能が低下しますので、「ひとり歩き」が起こります。

◇認知症の方が安心して生活するために
村では、『認知症になっても安心して生活できるまちづくり宣言』を行い、必要な取組を行っています。

◆「ひとり歩き」をされている方への接し方
周囲の見守り、その方の行動の原因や背景を考えて接する事が大切になってきます。不審な点があれば声をかける、地域包括支援センターや駐在所に相談するなど、対応が必要です。

○外で「ひとり歩き」の方を見かけたら
*ゆっくり近づいて相手の視野に入ってから話しかける。
*目線を合わせて、ゆっくりした穏やかな口調で話しかける。
*「何かお手伝いできることはありますか?」など笑顔で優しく話しかける。

◆更別村高齢者等SOSネットワーク(※)
SOSネットワークのほか、ヘルプマークの配布、認知症サポーター養成講座の開催などを行っています。
また、相談窓口として地域包括支援センターのほか、国保診療所の「もの忘れ相談外来」、社会福祉協議会主催の「介護カフェ」や「心配ごと相談所」などがありますので、お気軽にご相談ください。

※認知症高齢者の方などが実際に行方不明になった際に、警察署、村内の協力機関の支援を得て、早期に発見するための仕組みです。
行方不明になる可能性が高い方について、事前に登録を行い、不測の事態に備えておくことができます。

◆更別村地域包括支援センター
保健・医療・介護・福祉に係る総合相談窓口です。保健師・社会福祉士など専門職が相談に応じます。相談は無料です。認知症サポーター講座の開催を希望される場合もご連絡ください。
保健福祉課内【電話】53-3000

◆もの忘れ相談外来
認知症に係る医師の診察だけではなく、ご家族の相談にも応じています。(完全予約制)
更別村国民健康保険診療所【電話】52-2301

◆ひとり歩きをされている方をみかけたら
・更別村地域包括支援センター【電話】53-3000
・北海道釧路方面帯広警察署更別駐在所【電話】52-3232

問い合せ:地域包括支援センター(保健福祉課保健推進係)
【電話】53-3000

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