■ご存じですか?セルフメディケーションについて
◇セルフメディケーションとは?
平均寿命が長くなった現代、いかに毎日を健康的に生きるかが、幸せな生活を送る上でも重要になってきます。そこで注目されているのが「セルフメディケーション」です。これは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」を意味しています。
◇セルフメディケーションの効果
(1)毎日の健康管理の習慣が身につく
(2)医療や薬の知識が身につく
(3)医療機関で受診する機会が減少する
(4)国民全体の医療費が抑制される
◇取り組み方法
健康寿命を延伸するためには、自分の身体は自分自身で管理しなければなりません。しかし、現代人は日々の忙しさから、頭痛や風邪などの体調不良を引き起こすこともあります。そんなときは、OTC医薬品を上手に活用して、自らセルフメディケーションを図っていきましょう。具体的には、風邪が重症化する前に風邪薬を飲む、小さな切り傷にばんそうこうを貼る、疲れた時にはビタミン剤を飲む、などが考えられます。
◇OTC(Over The Counter)医薬品とは?
薬局やドラックストアなどにおいて処方箋なしに購入できる医薬品のことです。今までは「市販薬」などと呼ばれていましたが、2007年より呼称が統一されました。これに対して、医師が処方する医薬品は「医務用医薬品」と呼ばれます。
◇セルフメディケーションを効果的に行うためには?
セルフメディケーションの基本として、まずは自分の身体の状態を知ることが第一です。さらに、病気や薬についての正しい知識を身につけることも大事です。自分が飲んでいる薬の記録などをつけることで、医師や薬剤師などに自分の体質に合ったアドバイスも受けることが可能となります。そして、普段から適度な運動と栄養バランスの良い食事を取り、十分な睡眠を確保し、自然治癒力を高めていきましょう。
■くすり、いくつ飲んでいますか?ポリファーマシーについて
◇ポリファーマシーとは?
多くのくすりを服用しているために、副作用を起こしたり、きちんとくすりが飲めなくなったりしている状態をポリファーマシーと言います。単に服用するくすりの数が多いことではありません。
◇ポリファーマシーの何が問題なの?
くすりの数が増えると、くすり同士が相互に影響し合うこともあります。そのため、くすりが効きすぎてしまったり、効かなかったり、副作用が出たりすることがあります。高齢になると、内臓の働きが弱くなり、くすりを分解したり、排泄したりするのに時間がかかります。高齢者では、使っているくすりが6種類以上になると、副作用を起こす人が増えるというデータもあります。
◇ポリファーマシー予防・解消のためには?
・おくすり手帳を活用しましょう
自分の処方されているくすりがわかるように、おくすり手帳は1冊にまとめておきましょう。医療機関を受診するときや薬局に行くときは持参しましょう。
・かかりつけの薬局や薬剤師を持ちましょう
日頃から、かかりつけの医師や薬剤師を持って、処方されているくすりの情報を把握してもらっておくのが安心です。使っているくすりは、必ず全部伝えましょう。くすり以外で毎日飲んでいる健康食品やサプリメントがある場合は、その情報も伝えましょう。
・気になる症状は医師・薬剤師に相談しましょう
くすりを飲んでいて、物忘れ、食欲低下、便秘など「なにか変だな」「いつもと違う」と感じたら必ず、医師や薬剤師に相談しましょう。勝手にくすりをやめたり、減らしたりするのはよくありません。くすりによっては、急にやめると病状が悪化したり、思わぬ副作用が出ることがあります。
また、いつ頃から、どのような症状が出てきたのか、気になる症状をメモしておき、その情報を伝えましょう。
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