■電撃走るこむら返り
歩いたり、走ったり、時には睡眠中に急に足がつった経験はありませんか。足のつりはこむら返りとも呼ばれますが、運動時や睡眠時に起こりやすく、特に冬は冷えによって身体が硬くなるためより頻繁に起こりやすくなります。急な身体の痛みは誰もが予防したいものです。今回はそんなこむら返りの原因や予防、つった時の対応をご紹介します。
・こむら返りの原因は栄養不足?
こむら返りはカリウムやカルシウム、マグネシウムといったミネラルのバランスが崩れたり、不足することが原因で、主にマグネシウムが不足することで起こりやすくなります。マグネシウムは下痢や発汗、激しい運動で消費されたり、排尿によって体外に排出されることで不足しやすくなります。また、脱水や局所の冷えは手足の血流が滞ってしまい、筋肉内のマグネシウム不足を悪化させます。夏場は熱中症対策で水分・ミネラル補給を意識的に行いますが、冬だとつい忘れがちになります。雪も降って家の中に閉じこもりがちになり、運動不足にもなりやすいため、冬はこむら返りが起こりやすくなるのです。
・生活の中に予防法を取り入れましょう
いつでも栄養バランスがとれた食事は大切です。食事ではマグネシウムを多く含む食材(ごま、海藻類、干しエビなど)を積極的に摂りましょう。冬場はつい水分補給を忘れがちになります。コップ1杯程度の水分をこまめに摂りましょう。
運動も大切です。ウォーミングアップをしっかりし、ウォーキングなどの運動習慣で体力もつけましょう。また、お風呂に浸かって温まることで全身の血流が良くなります。お風呂上がりや就寝前にはマッサージやストレッチで筋肉をほぐすと、さらに血流が良くなるため就寝中のこむら返りを予防できます。
・足がつった!さぁ、どうする?
睡眠時のこむら返りは、つった方の足のつま先を持って身体の方に引っ張りながらゆっくりと膝を伸ばします。運動中のこむら返りは、つった方の足を立て膝にしてつま先を持ち、ゆっくりと体重を前にかけてふくらはぎを伸ばします。
痛みが治まったらつった部分を優しくマッサージしたり、足湯や蒸しタオルなどで温めて筋肉をほぐし、血流をよくしましょう。
こむら返りを繰り返す場合は別の病気の可能性もありますので、受診してみてください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>