■札幌ドーム(大和ハウスプレミストドーム)周辺地域におけるスポーツ交流拠点基本構想
小形香織(おがたかおり) 日本共産党
問:基本構想でスポーツ交流拠点の核としている大和ハウスプレミストドームは収益が落ち込んでおり、経営状況が改善する見通しはありません。また、最寄りの地下鉄福住駅からの歩行環境や渋滞などを改善する方向性も示されていません。こうした場所に利便性の高い月寒体育館を移転させると施設の利用者数が後退する恐れもあり、相乗効果の期待に根拠はありません。基本構想を見直してドーム周辺への施設集約を改め、月寒体育館は現在地で建て替えるべきだと考えますが、いかがですか。
答:ドーム周辺地域は、スポーツや文化芸術、集客交流産業を振興する拠点の形成を目指しており、アリーナやにぎわい施設などの集積が必要と考えます。月寒体育館の更新についても、より効率的で効果的な施設配置と運用が期待できるドーム周辺地域への移転が妥当と考え、候補地としています。今後、民間からの提案などを参考にしながら検討を進めていきます。
■病児・病後児保育事業
波田大専(はだだいせん) 日本維新の会
問:少子化が著しい本市では、子育てしにくい現状が少子化に拍車をかけると考えます。働く親が安心して子育てできる環境を整えるため、急な発熱や病気の時に子どもを預ける病児・病後児保育事業の受け入れ施設数や定員枠を早急に拡充すべきだと考えますが、いかがですか。
答:本事業は、複数の小児科医がいる病院の協力を得て進めており、本年度からは急な発熱時などの受け入れも可能としました。今後も、事業開始による収支や事務負担など、病院が抱える懸念を払拭し、受け入れ施設数や定員枠の拡充に取り組んでいきます。
■地下鉄の延伸検討
和田勝也(わだかつや) 自由民主党
問:地下鉄は、本市のさらなる発展に欠かせない交通インフラであり、未来を見据えた都市基盤の強化のため、東西線の手稲区延伸や東豊線の清田区および丘珠空港への延伸について議論し、検討を進めるべきです。手稲区では、地下鉄延伸の署名活動や要望書の提出、採算性の調査が行われ、30年後に黒字化する試算が市に報告されていますが、今後の地下鉄延伸の方向性と、手稲区延伸に伴う事業採算性をどのように考えますか。
答:地下鉄は降雪量の多い本市の重要な交通機関ですが、建設に多額の費用を要するため、延伸には需要予測に基づく事業の採算性などを考慮した総合的な判断が必要です。今後、道央都市圏の人の移動などの調査を予定しており、その結果や人口動向、土地利用の状況などを踏まえ、手稲区を含めた全市的な交通体系の中で、地下鉄などの公共交通ネットワークの在り方を考えていきます。
■市立札幌病院の機能強化
定森 光(さだもりひかる) 民主市民連合
問:市立札幌病院は、少子高齢化が進む社会状況の変化を踏まえた役割と機能の強化が不可欠と考えますが、果たすべき役割と機能強化の方向性をどのように考えますか。
答:災害や感染症対応はもとより、救急医療や周産期医療の実施が重要な役割と考えています。高齢化の進展に伴う救急搬送件数の増加や複数疾患のある患者に対応するため、受け入れ環境の向上や診療体制の強化を目指すとともに、他の医療機関との連携を進めて地域医療の提供体制を強化する必要があると考えています。
■敬老パス制度の見直し
脇元繁之(わきもとしげゆき) 大地さっぽろ
問:新たな実施案で選択可能となった健康アプリと敬老パスは、制度の趣旨が異なるものと考えますが、2つの制度を併用できる方式は念頭になかったのですか。また、近い将来、敬老パスの廃止を想定していますか。
答:市民1人当たりの負担の観点から併用は困難と考えます。また、5年後をめどとした制度のさらなる見直しは、健康アプリの利用状況や効果、今回の見直し後の事業費や社会情勢を踏まえて検証していきたいと考えています。
編集:議会事務局政策調査課
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