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《特集》知って考えよう これからの公共交通(2)

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北海道札幌市

■公共交通網の維持に向けて
現在策定中の地域公共交通計画では、市内の公共交通網を維持するために、各公共交通機関の役割分担や運行の効率化を図ることとしています。
ここでは、計画案の一部を紹介します。

▽地下鉄・JR
・公共交通網の基軸
一度に多くの人数を運べる交通機関。今後も、市内や周辺都市の拠点間のほか、都心部への移動を支えていきます。

▽路面電車
・都心部の利便性を高める
二酸化炭素排出量の少ない、環境に優しい交通機関。ループ化により、都心部とその周辺の行き来がしやすくなっています。今後も、沿線地域のにぎわいづくりに貢献しながら、生活の利便性を高める役割を担っていきます。

※ループ化とは
線路を環状化すること。平成27年に西4丁目~すすきの間をつなげ、移動時間の短縮など、利便性が向上

▽路線バス
・身近な移動を支える
地域に密着した交通機関。運転手不足などにより、バス路線の維持が困難な場合は、利用者数や地域の状況を考慮し、路線のフィーダー化や集約による効率化を図ります。やむを得ず路線が廃止され、周辺に代わりの公共交通機関がない場合は、市が代替交通の導入を検討し、地域の交通手段を守っていきます。また、引き続き運転手確保や路線維持への支援も行います。

※フィーダー化とは
各地域から都心部までの長い区間を走るバスの経路を、地下鉄などの駅までの経路に変更すること
〔これまでの経路〕[地域]←バス→[都心]
〔フィーダー化すると〕[地域]←バス→[乗継]←地下鉄→[都心]

※路線の集約とは
一定の範囲内にある複数のバス路線を集約し、適切な便数で効率よく運行すること

▽タクシー
・機動力が高い移動手段
個別の目的に合わせて利用できるのが特長。今後は、代替交通の導入を検討する際の一つの手段として、同じ目的地に向かう複数人が同乗する乗り合いタクシーと呼ばれる新たな運行方法も考えていきます。車両の大きさや運行経路は、利用状況などに合わせて地域住民の方と協議しながら進めます。現在は、デマンド交通という、乗り降りする停留所と時間を事前に予約して利用する乗り合いタクシーの実証実験を、手稲区と南区で行っています。

※デマンド交通の利用者に聞きました
路線バスが廃止すると聞いた時は、冬場の買い物をどうするか不安でした。事前に予約は必要ですが、インターネット上でも簡単にできますし、これまでと変わらず出かけられているので、とても助かっています。

詳細:都市交通課
【電話】211-2492

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