自然環境を守る活動に携わる方などへのインタビューを通して、気候変動の現状と、私たちにできる事を考えます。
■第1回 スキージャンプ選手 髙梨沙羅(たかなしさら)さん
上川町出身、27歳。FIS(国際スキー連盟)ワールドカップでの4度の総合優勝など、数々の偉業を成し遂げる一方で、「JUMP for The Earth PROJECT(ジャンプ フォア ジ アース プロジェクト)」を立ち上げ、自然環境を守るために精力的に活動している。
▽世界各地で競技をする中で感じる気候の変化
温暖化による雪不足の影響で、ここ数年では人工雪での試合が増えていますし、試合が中止になってしまったこともあります。小さい頃は雪があることが当たり前だと思っていたので、当時との違いを感じますね。
▽環境に対する海外の意識と自身の取り組み
一つの物を長く使ったり、環境に優しい商品が浸透していたりと、環境に配慮した生活が当たり前の国も多くなってきています。一人一人の小さな行動から社会全体が変わればいいなと思っていて、私自身はマイボトルを持ち歩く、なるべく物を大切に使い続けるなど、できることから始めました。人生は選択の連続なので、「環境に優しいのはどちらか」と考えて行動することを心がけています。
▽プロジェクトを立ち上げた思い
次の世代にスキージャンプや雪がある自然環境を残したいという思いから立ち上げました。札幌で行われたワールドカップで藤女子高等学校の生徒たちとマイボトルの持参を呼びかけたり、山形市蔵王(ざおう)で参加者とごみ拾いをしたりといった、自然の大切さを改めて考えるような活動をしています。
▽今後の活動の目標
ジャンプ台を持続可能なエネルギーで運営するという大きな目標もありますが、まずはより多くの人が自然の良さを知り、この自然を守りたい、環境問題に取り組みたいと思ってもらえるようなプロジェクトにしていきたいです。
▽市民の皆さんへのメッセージ
雪は、除雪などで大変な面もありますが、自然がもたらす貴重な資源でもあると思います。皆さんと一緒にこの素晴らしい自然を守っていけたらうれしいです。
詳細:広報課
【電話】211-2036
■市ではこんなイベントも
▽環境広場さっぽろ
子どもから大人まで、さまざまな体験を通して環境の大切さを楽しく学べます。環境やSDGsについて学べるワークショップやエコカー試乗会のほか、職業体験やスポーツ体験なども行います。
日時:8/24(土)、25(日)10~16時
会場:大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)(豊平区羊ケ丘1)
費用:無料。一部有料のプログラムあり
申込:当日直接会場へ。事前申し込みが必要なプログラムあり
詳細:環境政策課
【電話】211-2877
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