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市議会の動き(1)

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北海道札幌市

5月17日に招集された第2回定例会の中から、5月27日、28日の代表質問の主な内容や、可決した議案などについてお知らせします。

■第2回定例会(可決した議案など)
・令和6年度一般会計補正予算
・米国の臨界前核実験に抗議する決議
など、合計34件の議案などを可決しました。
代表質問の映像は本紙掲載の二次元コード参照

■委員会の主な活動状況(6/11~7/10)
▽経済観光委員会
宿泊税の考え方について経済観光局から説明を受け、質疑を行いました。(6/27)

▽大都市税財政制度・DX推進調査特別委員会
令和7年度国の施策及び予算に関する提案(通称~「白本」)について財政局から、令和7年度国家予算等に対する札幌市重点要望事項についてまちづくり政策局から説明を受け、質疑を行いました。(6/12、7/1)

■「さっぽろ建設産業活性化プラン」の改定、定山渓の観光振興
小須田大拓(こすだともひろ)
自由民主党

問:本市は、令和2年に「さっぽろ建設産業活性化プラン」を策定し、建設業の人手確保に向けた取り組みを進めていますが、人手不足の深刻化などにより、これまで通りの工事や除雪ができなくなる可能性があります。市民生活を支える建設業が事業を継続していくためには、効果的な取り組みを早急に進める必要があると考えますが、次期プランにおいてどのように取り組みますか。

答:建設業の体制確保には、女性や普通科の学生などの多様な人材を確保することやICTを活用して生産性を向上させることが必要と考えます。本市では、本年度から発注工事を原則週休2日としたほか、デジタル技術を活用した労働環境の改善を進めます。また、ICT導入に取り組む企業への助成制度のほか、さらなる促進策により生産性の向上を加速させます。年度内に策定する次期プランでは、これらの取り組みを重要な施策として位置付け、持続可能な体制確保に取り組んでいきます。

問:宿泊者数がコロナ禍から回復途上にある定山渓地区では、国や北海道による支援策を活用した地域活性化の取り組みが進められており、本市も「定山渓観光魅力アップ構想」に基づいたさまざまな施策を展開しています。定山渓地区は、本市にとって重要な観光資源であり、今後も地元関係者と各行政機関が連携して、魅力的なまちづくりが進んでいくことを期待していますが、どのように観光振興を進めていきますか。

答:観光地としての磨き上げを図るため、体験型コンテンツの推進や雪灯路(ゆきとうろ)といったイベントの充実、足湯の整備などを進めてきました。今後も国や北海道の施策と連動しながら、海外からの観光客だけではなく、若者や家族連れなど幅広い年代に選ばれる魅力ある観光地づくりを進めます。

■敬老パス、地域事情を考慮した公共交通の在り方
おんむら健太郎(けんたろう)
民主市民連合

問:敬老健康パス制度への移行に当たっては、健康寿命の延伸に主眼が置かれ、持続可能な敬老パスの在り方が議論されていない状況です。今後25年間で大幅な歳入の減少が見込まれる中、本事業の財政的な懸念や将来推計などの情報を市民にしっかり示し、現行制度の課題を明確にした上で、持続可能な制度を検討すべきだと考えますが、いかがですか。

答:制度を導入した50年前と比べて、高齢者の人口や比率が増加しており、今後も事業費の増加が見込まれるほか、医療・介護需要の増大によって敬老パス以外の高齢者福祉の予算も増加していることから、現役世代の負担も膨らんでいます。こうした負担の増大や利用実態の偏りなどの課題を整理して、多角的な検討を重ね、持続可能な仕組みの構築に向けて取り組んでいきたいと考えています。

問:路線バスの減便や廃止による、本市の公共交通機能の弱体化が深刻さを増しています。特に地下鉄やJRがない清田区では、路線バスが重要な公共交通機関であり、経路の変更や減便は非常に重く受け止められています。今後、持続可能な公共交通機能の構築に向けて、地域ごとに抱える事情にどのように対応していきますか。

答:生活交通を取り巻く状況は地域ごとに異なることから、バス路線の再編に当たっては、市民生活に著しい影響がないような配慮が必要と考えます。そのため、バス事業者と地域ごとの状況を共有し、市民の利便性に配慮した協議を行うとともに、代替交通などの導入も検討しながら、公共交通機能を維持していきたいと考えています。

編集:札幌市議会事務局政策調査課
【電話】211-3164【FAX】218-5143
市議会ホームページ【URL】www.city.sapporo.jp/gikai

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