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自治体の皆さまへ

《特集》地球を守り、豊かな社会へ(1)

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北海道札幌市

今回の特集では、世界規模で気候変動が大きな問題になっている今、再生可能エネルギーの導入と活用を中心としながら経済成長する社会を目指す、札幌市と北海道の取り組みを紹介します。

■私たちの生活と地球温暖化
18世紀の産業革命以降、主に化石燃料を使った人間の活動などによって、大気中に排出される、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが急速に増え、地球温暖化が進んでいます。今も、私たちは意識しないうちに生活の中で多くの二酸化炭素を排出し続けています。

●二酸化炭素を排出している例
▽暮らし
照明器具や暖房・給湯器具、冷蔵庫などの家電や調理用こんろ、ガソリン車の使用 など

▽衣服
ポリエステルなどの合成繊維の製造、海外からの輸送、廃棄された服の焼却 など

▽食べ物
肉や野菜の生産に必要な飼料や肥料の製造、遠隔地で生産された食材や食品の輸送 など

■気温はどれだけ上がっている?
本市の年平均気温は上昇傾向にあります。昨年8月には、市内で観測史上最高となる36・3℃を記録しました。また、今後、より一層の温室効果ガス削減策を行わなかった場合、石狩地方の21世紀末の年平均気温は、20世紀末と比べて約4・9℃上がり、真夏日が年間約26日増えるとも予測されています。

出典:札幌管区気象台「石狩地方の気候変動『日本の気候変動2020』(文部科学省・気象庁)に基づく地域の観測・予測情報リーフレット」。グラフは、札幌管区気象台「札幌 年平均気温 1877-2023年」を基に本市作成

■地球温暖化の影響
▽短時間の強い雨が増加
北海道では、1時間に30mm以上の雨が降った年間の回数について、最近10年間の平均値が、統計開始後の10年間と比べて約1・5倍に増加しています。短時間の強い雨が増えると、水害や土砂災害などが発生するリスクが高まります。

出典:札幌管区気象台ホームページ。グラフは札幌管区気象台「北海道〔アメダス〕1時間降水量30mm以上の年間発生回数」を基に本市作成

▽雪への影響
冬のスポーツを楽しめるなど、貴重な資源でもある雪。北海道の日本海側では、年最深積雪(1年で最も多く積もった雪の深さ)が減少傾向にあるとの観測データも。今後、より一層の温室効果ガス削減策を行わなかった場合、道内の21世紀末の年最深積雪は、20世紀末と比べて約44%減少するという予測もされています。
出典:本紙2ページ「気温はどれだけ上がっている?」の本文と同じ

▽農業・漁業への影響
国内では、高温によって農作物が不作になったり、海水温の上昇によって魚の生息域が変化し、漁獲量に影響が出たりしている地域もあります。

■地球温暖化を抑えるために
●札幌市の目標
2050年までに、市域における、主に二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を大幅に減らし、森林などの吸収量とのバランスを保ち、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指しています。

●温室効果ガスの排出量を減らすには
無駄な電気の消費を減らすほか、必要な電気は、風力、太陽光、水力などによる再生可能エネルギーに変えていくことが重要です。

▽再生可能エネルギーの主な利点
・自然界に常にある風力などは、ほぼ永続的に利用できる
・発電時に温室効果ガスをほとんど排出しないため、地球温暖化対策になる
・身近にある資源を利用でき、エネルギー自給率が向上する

詳細:グリーントランスフォーメーション推進室
【電話】211-2725

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