消防団は「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神に基づき、地域の防災活動に取り組んでいます。今月は地域密着で活躍する厚別消防団の活動を紹介します。
◆消防団ってどんな組織?
消防団は、その地域に「住んでいる」、「働いている」または「学んでいる」人たちによって構成される消防組織です。団員は非常勤特別職の地方公務員で、普段は会社員や自営業、主婦、学生などそれぞれの立場を持ちながら活動をしています。
日頃から防火啓発活動を行い火災予防を呼びかけるなど、地域の安心・安全を守るために、さまざまな活動をしています。
◆厚別消防団ではどんな人が活躍しているの?
「厚別消防団は4つの分団があり、総勢101名、そのうち女性が30%近い割合で所属している組織です。学生も活躍しており、幅広い年代(19歳~80歳)の団員が活動を行っています。地域の人に寄り添い、住民の方の安心を守るため、日々訓練に励んでいます。また学生団員には※札幌市学生消防団活動認証制度という就職支援制度もあります。」
工藤 広誠(くどう こうせい)さん
資格スクール大栄札幌大通校1年生
南分団 団員
活動:令和4年4月入団
※大学生や専門学校生などが消防団員として1年以上活動を行い、地域社会に貢献した功績を札幌市長が認証する制度
▽厚別消防団4つの分団の区分け
・西分団(厚別西地区)
・中央分団(厚別中央地区・青葉地区)
・東分団(厚別東地区・もみじ台地区)
・南分団(厚別南地区)
◆厚別消防団の活動内容
▽平常時の活動
・消火・放水訓練
・応急手当指導
・救助・救出訓練
・パトロール
・防火啓発活動
その他、研修会など年間の計画により活動をします。
▽災害時の活動
・火災対応
火災発生時には自宅や職場から駆けつけ、避難誘導や交通整理、残火処理など消防職員と協力して活動をします。
・自然災害対応
地震や台風などの際は避難誘導や、土のうを積んで水害を防ぐなど、二次災害防止に努めます。
「実際に火災が発生した時に、近くに住む方の安全を確保するため、避難誘導などを行いました。その際、住民の方から感謝の言葉をかけていただき、地域や人のためになっているんだなと実感が湧きました。」
戸井田 美空(といだ みく)さん
北海道教育大学岩見沢校教育学部4年生
中央分団 団員
活動:令和3年1月入団
◆厚別区の少年消防クラブ
クラブを組織している町内会区域に居住する小・中学生や高校生が消防に係る知識や技術を習得し、ボランティア活動など地域密着の活動を行っています。
・厚別区内4クラブ合同の研修会
・厚別区民まつりでの火災予防の啓発
・ロープ結索(けっさく)訓練
私は少年消防クラブでの学びをきっかけに、消防職員になるという夢ができました。困っている人に寄り添うことのできる消防職員を目指します!
◆厚別消防団では団員を募集しています
▽入団要件
1.18歳以上の方
2.心身ともに健康な方
3.採用される消防団の区域に居住または勤務・通学されている方
4.日本国籍を有する方
※報酬や退職報償金、公務災害補償などの制度があります
「活動は月に平均で3~4回程度ですが、自身の予定に合わせて参加することができます。
地域貢献をしたい方や体力づくりをしたい方など、消防団に興味を持った方は、ぜひ私たちと一緒に活動をしましょう!」
佐藤 太生(さとう たいせ)さん
北海道大学法学部1年生
東分団 団員
活動:令和5年4月入団
◆本記事に関するお問い合わせや消防団員・少年消防クラブ員の応募
厚別消防署予防課
【電話】011-892-2100
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