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[特集]栗産栗消~地元で作って、地元で食べる~(1)

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北海道栗山町

◆栗産栗消とは
基幹産業が農業である栗山町では、米や麦類、じゃがいも、玉ネギ、アスパラガス、とうもろこし、メロンなど、道内では比較的温暖な気候と豊かな自然を生かして、多くの農作物が栽培されています。その数は70種類を超え、栗山町で育てられていない農作物はほとんどないと言われています。
地元で作って、地元で食べる。この地産地消を、栗山町内で完結する「栗産栗消」。そこには、料理を作る人にとっても特別な思いがあります。
今月号では、町民の皆さんに豊かな食生活を送ってもらうための「栗産栗消」について考えます。

◆「栗産栗消」のメリット
栗産栗消には、「身近な場所から新鮮な農産物が手に入ること」や「流通経費の削減」、「環境への負荷の低減」など消費者、生産者ともに利点があります。
そして何と言っても、消費者と生産者の距離が近く、お互いの「顔」が見えやすいことです。
それにより、生産者は顧客のニーズを把握しながら安定した生産を行い、消費者は安心して食材を購入することができます。
栗山町の豊富な食材を使用した料理を提供する、高畑料理店店主高畑優子さん(中央3)と開店当初から野菜を卸している、廣岡農場の廣岡裕樹さん(旭台)に話を聞きました。

■[Interview]栗山産食材を生かした料理を提供したい
お店では、廣岡農場さんをはじめ、栗山町で採れた食材を多く使用しています。
お店を始める前は調理師としてさまざまな飲食店で働いていました。札幌では利便性が高く、簡単に欲しい食材を入手できましたが、開店当初、栗山ではなかなか使いたい食材を揃えるのが難しかったです。そこで廣岡さんに相談し、料理に使いたい野菜を作ってもらうようにお願いしました。
また、廣岡さんからその時期におすすめの野菜を紹介してもらい、その野菜を使ったメニューを考えることも多くあります。素材の良さを活かしながらも、さらに美味しさを引き出すために、味付けや調理法を工夫することに楽しさを感じています。
お客様の中には、お気に入りのメニューを見つけて、ご来店してくれる方もいます。新しいメニューの開発はもちろん、今までのメニューを継続するためにも廣岡さんの新鮮な野菜は欠かせません。今後も生産者の皆さんをはじめ、多くの方々に協力してもらいながら、美味しい料理を提供していきたいです。
高畑料理店(中央3)
店主 高畑優子(たかはたゆうこ)さん

■[Interview]地元の皆に美味しい野菜を届けたい
平成23年から地元栗山で農場を経営しています。農場では玉ネギ、麦、大玉トマトを中心に、その他数十種類の野菜を育てています。
地方に野菜を卸すときは、移送に合わせて収穫日を考え、何日も前から収穫しなければなりません。野菜の種類によって鮮度が落ちるスピードが異なるため、それぞれの野菜に応じて収穫のタイミングを変えるのが大変です。また、最適なタイミングで収穫しても、移送時間がかかると、鮮度が落ちることは避けられません。現在は町内を中心に野菜を卸しており、収穫してすぐ、鮮度を保ったまま野菜をお届けできています。移送時間が短縮できた分、お客様の声を聞いて、野菜の作り方の改良や、新しい種類の野菜作りの時間に充てています。
自分が育てた野菜を高畑さんに丁寧に調理してもらい、お店に食べに来た皆さんが美味しいと言っている姿を見ると、この仕事をやっていて良かったと思います。これからも、もっと多くの町民の方々に自分の野菜を食べてもらえるよう頑張っていきたいです。
廣岡農場(旭台)
廣岡裕樹(ひろおかゆうき)さん

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