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FPコラムお金のおはなしQ&A No.43

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北海道栗山町

◆「新NISA~入門編」

くりやまライフサポーター
応援ファイナンシャルプランナー(FP)
文:星洋子さん

Q:今年から始まった、新NISAのしくみや投資について教えてください。

A.2014年に始まったNISAは投資で得た運用益が非課税になる「少額投資非課税制度」です。新NISAは非課税で保有できる期間が無期限になり、年間投資可能額が増額されました。

▽新NISAの概要
旧NISAは非課税期間が「つみたてNISA」が20年、「一般NISA」が5年。そのうち一般NISAは、手続きでさらに5年間の延長ができましたが、その判断は投資家自身に委ねられていました。新NISAはその期間が無期限になり、売却時にいろいろ考える必要はありません。
また、以前はつみたてNISAと一般NISAはどちらかの利用でしたが、新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用できます。投資可能額については、一人の生涯の非課税限度額は、2つの枠を合わせて1800万円ですが、売却するとその分をまた投資できます。
例えば、つみたて投資枠で毎年120万円ずつ投資を続けると、15年後の投資合計は限度額の1800万円に達し、新たな投資はできません。この時に過去に120万円(簿価)で購入した商品を売却すると翌年以降は120万円分の投資が可能です。
このように新NISAは、コツコツと投資を続けながらお金が必要な時に売却してまた投資を続けることができます。

▽資産形成と投資の考え方
資産形成とは、将来のイベント(進学資金、老後資金など)を実行するときに必要なお金を準備することであり、そのためには物価上昇対策が必要です。
例えば、物価が2%ずつ上昇を続けると、今100万で買えるものが10年後には、約122万円になります。
投資商品は貯蓄よりも収益性が期待できるので、物価上昇対策として有効です。しかし投資は買った商品が翌日には値段が上がったり、下がったりと値段が動くという特性があります。これを「リスクがある」といい、リスクは避けられないので、積立による長期の運用と、特徴が異なる商品を複数持つ分散投資を心がけましょう。

・積立投資…値動きがあるものを毎月定額で積み立てる手法。
・分散投資…株や債券など特徴の異なる資産や、日本と海外など異なる地域と通貨を組み合わせる手法。

星洋子(ほしようこ)
CFP(R)、1級FP技能士、1級DCプランナー、認定心理士、住宅ローンアドバイザー。ライフプランを提案する独立型FPとしてセミナー講師、相談業務などを中心に活躍中。

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