令和6年度町政執行方針(2)

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II.主要施策の推進
■保健・医療
▽保健
本年度も、町民の皆様が健やかに暮らし続けられますよう、様々な保健事業を推進してまいります。
健康維持に最も重要となる総合健診では、受診率向上のため特定健診や乳がん・子宮がん検診の無料化を進めてきましたが、新たに肺がん検診を無料化し、疾病の早期発見と重症化防止に努めてまいります。
少子化対策としましては、全ての妊婦と子育て世帯が安心して出産・子育てができるよう、子育て世代包括支援センターにて相談支援を行うとともに、出産・子育て応援金を引き続き支給してまいります。
さらに、妊娠・出産に伴う費用負担の軽減を図るため、不妊治療費、不育症治療費、妊産婦健診交通費、産後ケア費、新生児聴覚検査費への助成を継続して行うほか、新たに不妊治療と併用して実施した先進医療費及び交通費を助成してまいります。
また、本年より開始しました帯状疱疹ワクチン予防接種費用への助成を継続するとともに、有料となる新型コロナワクチン予防接種費用への助成を新たに実施してまいります。

▽子ども医療
子どもの疾病に対する適切な受診機会の確保、保健・福祉の向上を図るため、「子ども医療費助成制度」による高校生までの医療費無料化を継続し、子育て世代の保護者の負担軽減に努めてまいります。

▽国保病院
全国的な少子高齢化に伴う人口動態の変化によって受診患者年齢層の変動等が影響し経営が厳しい状況となっておりますが、地域包括ケア病床は、回復期患者の在宅復帰や収益に貢献していることから、引き続き適正な運用に努めてまいります。
継続的に安定した医療を提供するには、職員の資質の向上や医療体制を構築することが重要であることから、医師を含めた医療スタッフについて離職の防止や計画的な人員確保に努めてまいります。
また、医療情報の活用・医療機関との連携等のため、医療DXの導入は有用かつ不可避であり、電子カルテシステムの導入、マイナンバーカードの健康保険証利用など、医療保険事務の効率化や患者の利便性の向上に取り組んでまいります。
さらに、夏季における猛暑対策として、入院・外来患者の熱中症対策や環境保全に向け、冷房設備の設置に取り組んでまいります。
現在も新興感染症対策の継続が必要とされ、医療機関を取り巻く環境は依然として厳しい状況でありますが、森町国民健康保険病院経営強化プランを基に経営の効率化に取り組み、地域の中核的医療機関としてその使命を果たしてまいります。

▼地域・高齢者福祉
地域福祉につきましては、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、町内会や社会福祉協議会をはじめとする関係機関と連携し、住民ボランティア等の協力を仰ぎながら、生きがい対策、生活支援、介護予防など総合的に推進してまいります。高齢者福祉につきましては、「森町高齢者福祉計画」においても総人口の減少に伴い、高齢化率が伸び続けており、更に75歳以上の人口が増加していることから、高齢者地域ぬくもり事業の助成額の拡充や高齢者が必要とする各種サービスを関係機関や民間事業者等と連携し提供してまいります。
森町シルバー人材センターは、高齢者の社会参加を促進し、高齢者の生きがい充実、健康の保持増進、地域社会の活性化に貢献していることから、安定的に事業運営できるよう支援してまいります。
また、介護需要の高まりに対応し、質の高いサービスを提供していくうえで、介護事業所における人材確保は重要な課題であり、介護人材確保対策事業を継続するほか「介護人材確保に関する包括連携協定」を締結した栗山町との連携により、介護人材確保・育成に向けた取組みを推進してまいります。

▽さくらの園
全ての都道府県で高齢化率が上昇している中、介護施設に求められるニーズは多様化し、より質の高い介護サービスの提供が求められています。各種研修の機会を増やし介護技術の向上に努め、入所者個々に合わせた食事を提供するなど、常に入所者に寄り添う介護を実践することにより、生活の質を高め、入所者が安心して笑顔で暮らせる施設運営に努めてまいります。
施設の維持管理につきましては、必要な修繕や改修を行い、入所者が安心して暮らせる施設整備に努めてまいります。
入所者のご家族に対しては、新型コロナウイルス感染予防のための面会制限を行っていますが、今後も状況に応じた段階的な解除や家族との交流を絶やさない取組みを進めてまいります。