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自治体の皆さまへ

健康いちばん

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北海道標津町

◆高血圧に注意しましょう
寒さが厳しい時期は、屋外と屋内の温度差が大きく血圧を急に高くする要因となります。
高血圧は脳卒中や心臓疾患の最大の危険因子であり、それらは死亡や寝たきりの大きな原因にもなります。健康寿命を延ばすためには、高血圧予防と血圧管理はとても大切です。

▽なぜ血圧が高いといけないの?
高血圧(診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上)が長期間続くと脳、心臓、腎臓など、その影響を受けやすい臓器から障害が生じてきます。
これらの臓器は「生命維持に重要」ですが、血管が直角に曲がる箇所や、太い血管から急に細い血管になっている箇所があるため、血圧が高いと通常より血管が傷みやすくなります。
よって、適切な血圧でいることが、健康寿命を延ばすためには重要なのです。

▽血圧を決める要因
血圧は「心臓から拍出される血液量」と「血管の太さ(収縮、狭窄、弾力)」で決まります。それらに影響する主な要因は、下のとおりになります。
拍出される血液量:
・交感神経刺激
・食塩摂取量
・ホルモン(食塩排泄に影響するもの)
・薬(食塩排泄に影響するもの)
血管の太さ:
・交感神経(ストレス、いきみ、など)
・ホルモン
・寒冷刺激

▽高血圧の原因
高血圧全体の80~85%は本態性高血圧といわれ、原因の詳細は不明とされています。その中でも関係する因子とされているのが、遺伝、加齢、食塩過剰摂取、肥満、運動不足、アルコール多飲などになります。

▽高血圧に気づくことはできるの?
まずは、家庭で血圧測定を行って、ご自身の「家庭血圧」を知りましょう。家庭血圧はストレスや運動の影響を受けにくいので、正しく測定・判断を行え、高血圧に気づくことができます。また、町の特定健診の検査項目の眼底検査や心電図からは、高血圧の影響で起きた血管障害を知ることができます。腎機能の低下があれば腎臓の血管の動脈硬化を推測することもできます。
高血圧になってしまっていても、高血圧自体の自覚症状はなかなか感じられなく、血管を傷め続けます。著しい高血圧であれば、頭痛、嘔吐、視力の低下、意識障害などになる場合もあります。高血圧が何年も続き、血管が傷みボロボロになり、臓器障害がある程度進まないと症状として現れませんので、気づきにくいものです。
参考文献:保健指導で高血圧パラドックスの解消へ

▽血圧の管理について
本町の令和3年度特定健診受診者のデータでは、389人の特定健診受診者のうち、160/100mmHg以上の高血圧者が42人おり、そのうち半数以上の24人(57・1%)が未治療者でした。特定健診の血圧や血液の検査結果から身体の中で何が起きているか予測でき、臓器障害が起きる前に治療開始することができます。ぜひ、毎年健診を受けてご自身の血圧管理をしましょう。また、家庭血圧の測定だけでも血圧管理はできますので、やってみましょう!

標津町保健福祉センター 健康推進担当
【電話】82-1515

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