◆75歳以上の方が対象「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」
町では、後期高齢者の健康維持・フレイル(虚弱)予防の取り組みとして「高齢者保健事業を国民健康保険保健事業と介護予防を一体的に実施」することで、高齢者が健康で自立した生活を続けられることを目指しています。
※フレイルとは高齢になって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した「健康」と「要介護」の中間の状態をいいます。
▽75歳以上の町民の健康課題
過去の健診データから、地域の健康課題として生活習慣病が浮き彫りとなり、特に75歳以上の町民の9割が高血圧という結果が出ています。また、脳血管疾患などの重症化率も、国の平均と比べて高い傾向にあり、生活習慣病からの重症化を防ぎ、フレイル発生を予防・改善することが急務となっています。
▽生活習慣病とフレイルの関係
生活習慣の乱れは肥満、高血圧などを引き起こします。また、フレイルは筋力の低下や活動量の減少が特徴です。これらが進行すると自立生活が難しくなり、病気のリスクも増大します。フレイル化すると運動や栄養摂取が難しくなり、生活習慣病の管理も困難になります。
生活習慣の改善とフレイル予防・改善は個々の健康だけでなく、家族への負担や医療費などの削減などにも影響するため、生活習慣病やフレイルへの理解と対策が重要です。
(東京大学 高齢社会総合研究機構・飯島勝矢:作図改編)
※併存症:異なる病気を併発している状態のことです。高齢になれば心臓疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風などいろいろな病気の併発が考えられます。
▽実施内容
高齢者の健康診査や医療、介護に関するデータからフレイルの恐れがある方を絞り込み、個別に訪問して保健指導や健診の受診勧奨などを行います。また、高齢者の通いの場に担当者が出向き健康教育や運動指導などを行います。
訪問は7月から順次開始していますので、ご協力をお願いします。
保健福祉センター健康推進担当
【電話】82-1515
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