ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気付き、声を掛け、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことであり、「命の門番」とも言われています。
人生にはさまざまな悩みがつきものです。身近な人、大切な人が落ち込んでいると力になりたくともどうしたらよいかわからない、と感じたことはありませんか。そんな時は、勇気を出してやさしく声を掛けてみる、その行動がゲートキーパーの第1歩です。
日本は以前と比べると減少傾向にあるものの、この数年はコロナ禍も重なり、自殺者数は高止まりの傾向です。自殺は、さまざまな問題を一人で抱えるうちに、心理的に追い込まれた末の死と考えられています。そこに手を差し伸べることで、防げる可能性があると考えられており、一人でも多くの方に、このゲートキーパーの役割を知ってもらうことが望まれています。
ゲートキーパーには、つぎの4つの役割が期待されています。できることがどれかひとつでも悩んでいる人にとっては、大きな支えになることでしょう。
(1)変化に気付く…家族や仲間の変化に気づいて声を掛ける
(2)じっくりと耳を傾ける…本人の気持ちを尊重し耳を傾ける
(3)支援先につなげる…早めに専門家に相談するよう促す
(4)温かく見守る…温かく寄り添いながらじっくりと見守る
相手の気持ちを受け止め、温かく寄り添う姿勢は、ときに自分自身も疲れてしまうこともあるかもしれません。また、悩んでいる人を目の前に、どう支えてよいかわからなくなることもあるでしょう。そのようなときにも一人で抱え込まずに、ふれあい交流センターなどにご相談ください。また、厚生労働省ウェブサイト「まもろうよこころ」には、相談窓口や対策の情報がわかりやすくまとめられていますので、ぜひご一読ください。
問い合わせ:ふれあい交流センター健康推進係
【電話】485-1000
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