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【特集】広がる、地域のタカラ。 集まる、未来のチカラ。(3)

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北海道標茶町

■集まる、未来のチカラ。
日本一の敷地面積を誇る町内の高校「標茶高校」
都会では学ぶことができない自然に囲まれた中、「人、自然、食」を軸にして標茶町の魅力を活かした学校があります。

▽楽しむ。
2年次から好きな科目を選択できて、自分で加工品を作ったり、ゼミなどの活動で自分の個性を活かすことができるのが楽しいです。

▽学べる。
自分で作ったものを販売して喜んでもらえると嬉しいです!地域の人と連携した取り組みがたくさんあるので勉強になります。

高校の敷地面積が日本一!
東京ドーム約55個分の255haもあるんです!
雄大な自然のだから空気も水もおいしい!

日本一の広さを誇る標茶高校。広大な敷地と自然環境を最大限に活かし、地域の未来を担う「チカラ」を育てています。敷地内の山や川、野生動物が生息し、生徒たちは自然に囲まれた環境で都会では体験できないさまざまなことを学ぶことができます。それらを活かし、自然と深く関わる独自のカリキュラムを「人」「自然」「食」の3系列の授業を行っています。
例えば「食品ロスゼミ」や「チーズゼミ」、「鹿ゼミ」といったゼミ活動は、生徒たちが自らテーマを設定し、課題解決に取り組みます。生徒たちはただ教えられるだけでなく、自ら考え、行動する力を養います。この力は標茶高校を卒業した後の人生で大きな財産となるはずです。
さらに、標茶高校では自ら生産した商品を地域や全国に販売しています。牛乳やヨーグルト、野菜やソーセージといった品々は、標茶高校の生徒たちが手塩にかけて育て、作り上げたもので、地域事業者におろされたり、物産展などで販売しています。これらの商品は町民の誇りであり、ふるさと納税の返礼品としても高い評価を受けています。生徒たちは自分たちの作ったものが人々に喜ばれることに、誇りと喜びを感じながら、自分たちの手で標茶の魅力を全国に発信しています。
標茶高校の生徒たちは、地域にとってのかけがえのない「宝物」。生徒の皆さんが築き上げた絆や学びは、これからの地域を支える大きな力となり、未来を切り拓く「チカラ」となり標茶の未来を担っていく―。
都会では学ぶことのできない標茶町の高校だからこその魅力が人が集まる理由なのかもしれません。

▽標茶高校で見つけた夢
私は清里町出身です。小学生の時に牛乳からバターを作る授業を体験し、それ以来食品加工に興味を持ちました。食品加工や商品開発についてもっと学びたくて、いろいろな学校説明会に参加していたのですが、標茶高校の「鹿ゼミ」で食べた鹿ジャーキーに感動して「自分でも作ってみたい!」と思い、標茶高校への入学を決めました。今は寮生活をしながら、加工品についての勉強に励んでいます。将来の夢は大学に進学し地域の未利用資源を活かした商品開発を学びたいです。
標茶での生活が大好きです!
夢の始まりは標茶高校の「鹿ゼミ」が入学のきっかけ!
標茶高校3年 大網温十(おおあみはると)さん

▽全国の仲間が集う「黎明寮」
標茶高校の魅力は何といっても敷地面積日本一の広大な環境。酪農、食品加工、釧路湿原の保全、タンチョウの保護、クルーズ船でのおもてなしなど、自分の興味に応じた学びが可能。それを魅力に感じ全道から多くの生徒が集まり、さらに全国から生徒の募集も行っています。寮では先輩や後輩との距離が近く、家族以外との共同生活が貴重な経験に。先生も寮で生徒と過ごし、勉強や悩み相談など、親身にサポートしてくれる環境が整っているので、安心して寮に入ることができるのも魅力の一つです。

▽都会にはない自然と学びの魅力 自主性にあふれる標茶高校は魅力的
神奈川県から標茶高校を訪れ「しべこうフェス」に参加した加納さん一家。自然豊かな環境に魅力を感じ、寮や町内の買い物環境に安心したとのこと。在校生の発表も「やらされている感じ」がなく、自分で考えて取り組んでいる姿が印象的で、「都会の学校とは違い、ここでは主体的に学べる」と標茶高校の魅力を家族みんなで話してくれました。

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