第1回定例市議会において、柴田市長が新年度の市政執行方針演説を行いました。
市政執行方針は、新年度にどのようなまちづくりを行うのかを明らかにするもので、この方針に基づいて各事業を進めるものです。
そこで、総額60億4670万円の新年度予算とともに、その概要についてお知らせします。
[01]市民と協働で創るまち
◇協働のまちづくりの推進
・住み慣れた地域で将来とも安心して暮らしていくためには、自らが、まちづくりや地域課題に関心を持ち、主体的に取り組むことが不可欠なことから、地域団体などが取り組む諸活動に対して、必要な支援を継続し、市民と行政が「共通する目的の達成に向け、ともに考え、ともに行動する」協働のまちづくりを推進します。
◇広報広聴活動の推進
・「広報うたしない」を見やすく親しみやすい紙面にするため、紙面の工夫と内容の充実に努めます。
・公式ホームページは、必要な情報をわかりやすく提供するとともに、フェイスブックやユーチューブも活用しながら市の魅力などの発信に努めます。
・多くの市民と直接の対話を進めるため、「町内会連合会との情報交換会」の開催など、行政情報の提供を行い、市民ニーズの把握に努めます。
◇非核平和活動の推進
・地区連合が実施している原水爆禁止世界大会への参加費用の負担や、参加を希望する市民への助成を継続するなど、市民の恒久平和に対する意識の高揚に努めます。
◇職員の各種研修参加の推進
・すべての年齢層の職員に対し各種研修参加を促進し、高度で専門的な研修への派遣を継続します。
◇財政の健全化
・限られた財源を効率的、効果的に活用し、持続可能な財政構造を目指し、将来世代に負担を残さぬよう、一層の健全化に努めます。
◇広域行政の推進
・中空知広域市町村圏組合の構成市町において圏域内の課題解決に向け、相互補完を図り、中空知定住自立圏形成協定に基づく各種取り組みを推進します。また、北海道空知地域創生協議会に参加することで、持続可能な地域の実現と活性化に努めます。
◇情報化の取り組み
・国の自治体DX推進計画に基づいて、情報システムの標準化や行政手続のオンライン化により、住民の利便性向上と行政運営の効率化に向けて取り組みます。
[02]活力と魅力あふれるまち
◇商工業の振興
・「プレミアム付商品券発行事業」への支援はもとより、「うたしない企業の笑顔応援補助金」を継続するなど、地域経済の活性化に取り組みます。
・企業誘致活動については、対象企業の発掘や誘致実現に向け、独自の取り組みはもとより、「歌志内市産業振興アドバイザー」の専門的な知識に基づく助言や情報提供を得ながら推進します。
・「スーパーマーケット」のオープンから1年を迎え、地域の賑(にぎ)わいの醸成に努められるよう期待するとともに、併設する地域交流施設の効果的な活用に努めます。
◇鉱業の振興
・北海道電力(株)奈井江発電所及び砂川発電所の令和9年3月末での廃止が決定され、空知炭礦(そらちたんこう)グループによる露頭炭採掘の終了により地域経済及び雇用に大きな影響を与えることから、関係機関との情報共有に努めながら、必要な支援並びに対策を講じます。
◇農業の振興
・民間法人へ譲渡し3年目を迎えたワイン用ぶどう栽培事業は、これまでの取り組みの成果から一定程度の収穫量が見込めるとのことから、独自のワイン醸造による事業の安定化に期待するとともに、事業者はもとより関係機関と連携し、必要な支援を行います。
◇有害鳥獣対策の推進
・春・秋のエゾシカ一斉駆除をはじめ、ヒグマ対策として、猟友会や警察との連携、近隣市町との情報共有など広域的な対策を含め取り組みます。
◇観光事業の推進
・「歌志内市観光振興計画」を基に、観光産業を主たる地域産業に成長させることを目指し取り組みます。また、地域おこし協力隊員を引き続き採用し、イベントの企画立案、観光情報等の発信に努めるとともに、道の駅附帯施設については、指定管理者の選定に取り組みます。
・(株)歌志内振興公社が経営するチロルの湯については、近隣を含めた人口減少による利用者の減少など、厳しい経営が続いていますが、健康増進施設として必要な支援を行うとともに、同社と連携のもとスポーツ合宿等の誘致を進めます。
◇労働行政の推進
・商工会議所など関係機関との情報共有や、合同企業説明会への参加を促進するなど、人材の確保及び雇用の確保に努めます。
◇定住化の促進
・充実した子育て支援制度や教育環境を総合的にPRするとともに、移住応援助成金制度や、子育て中の女性を対象とする、就労のために必要な資格や免許の取得助成制度など、子育て世代を中心とした定住化の推進に努めます。
◇交流人口を増やす取り組み
・かもい岳スキー場や雲海の里かもい岳、チロルの湯などを経営している民間企業との連携強化、さらには、「市民祭り」や冬の風物詩である「なまはげ祭り」など、積極的に活動されている諸団体への支援を継続するとともに、新たな地域資源の発掘を含め本市ならではの魅力ある地域づくりを進めます。
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