市政執行方針演説に続き、織田教育長が令和6年度の教育行政執行方針について演説を行いました。
主な内容は次のとおりです。
[01]学校教育の充実
・「歌志内学園」は開校4年目を迎え、義務教育9年間を見通した教育課程を編成するなかで、子ども達一人ひとりの可能性を引き出す教育を推進し、「歌志内学園」だからこそできる連続性や系統性を重視した教育活動をより明確にし、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現を目指し、学校教育の充実を図ります。
・ICT環境の充実や必要な家庭へのオンライン学習通信費の負担、ICT支援員の配置などを行うとともに、高等学校等入学時のパソコン購入費助成も継続します。
・いじめ防止対策や不登校児童生徒への支援については、いじめの未然防止、不登校等の早期把握・早期対応に取り組み、全ての子ども達が安心して学校に通えるよう、迅速で適切な対応を心がけます。
・施設整備については、屋内消火栓設備改修のほかグラウンド整備や体育館建具改修などを行います。
・老朽化の著しい教職員住宅については、転勤の多い管理職等に対して安定的で良好な居住環境を提供するため、建て替えを行ます。
・コミュニティ・スクールについては、学校、家庭、地域との連携強化を図りながら、子どもや学校が抱える課題を共有し、地域学校協働活動を通じた学校支援を企画するなどして、地域ぐるみで支える学校づくりを進めます。
・児童生徒を持つ家庭が安心して子育てに集中できる環境を整えるため、学校給食費無料化、高等学校等就学支援金をはじめとする充実した子育て支援策を引き続き実施します。
[02]社会教育の充実
・「第8次歌志内市社会教育中期計画」の基本目標である『地域への愛着や誇りの育成と時代の変化への対応』に向けた各種取り組みを推進するとともに、社会や家庭で学んだことを様々な場で活かすことができるよう、社会教育の充実を図ります。
・幼児期及び幼保小接続期の教育の質的向上に向け、認定こども園と歌志内学園が連携し、必要な情報共有や学習機会を設け、子育て支援及び教育内容の充実に努めます。
・児童館、児童センターにおける各種事業を引き続き実施し、利用が促進されることを目指します。
・市民講座「チロル学園」については、受講生にとって関心の高いテーマを中心とした学習機会の提供に努め、様々な活動を推進します。
・図書館については、蔵書の更新や貸出業務のほか、読み聞かせ等の読書推進事業を実施し、より多くの市民に利用されるよう努めます。
・市民の健康保持と増進については、楽しんで体を動かすことのできるスポーツ推進事業を展開するとともに、冬場の運動不足解消のため、スキー場シーズン券購入費助成を継続します。
・学校における部活動の在り方については、国が示したガイドラインでは、令和7年度までを「改革推進期間」として、休日の地域連携・地域移行などを進めていますが、今後、児童生徒数の減少に伴い部活動の存続自体が懸念されることから、北海道や近隣市町の動向を見極めながら対策を検討します。
・芸術・文化の充実については、各種サークル活動への支援を継続するほか、市民芸術文化祭などを通じて、自らがまちの文化を担うという意識の醸成を図ります。
・児童館等一元化施設については、令和7年度の完成、供用開始に向け新築工事に着手します。学校と認定こども園に加え、児童館、教育委員会などを含めた一元化施設が同じ敷地内に集約されることにより、連携がさらに強化され、子育て・教育の拠点として、それぞれの機能が充分に発揮できることを目指します。また、図書館やコミュニティ機能、市民体育館の代替機能を備えた複合施設として、多くの市民が気軽に利用し、世代間交流が進むことによる付加価値を高めるため、ソフト面を中心に有効活用に向けた検討を進めます。
・市民体育館については、歌志内学園体育館の一般開放事業への転換を検討するとともに、近隣市町の体育施設やプールの共同利用などを引き続き促進します。
・「うたみん」については、一元化施設の供用開始後は、図書館や教育委員会事務局の一部を移転する予定としていますが、図書コーナーを設け、これまで同様、サークル活動や各種イベントなどでの利用を促進し、本町地区の拠点施設として、多くの市民が利用できる環境づくりを進めます。
・郷土館「ゆめつむぎ」については、展示室の計画的なリニューアル等について検討を行います。
・旧空知炭鉱倶楽部「こもれびの杜記念館」については、老朽化が著しく、施設見学にも支障を来していることから、早期の閉館、解体を予定していますが、本市における貴重な歴史遺産であったことから、伝承していくための取り組みを検討します。
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