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歌志内学園児童と市長が語る会

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北海道歌志内市

2月28日、歌志内学園(富樫孝行(とがしたかゆき)校長・児童生徒数69人)の6年生9人を市役所に招き、「児童と市長が語る会」を市議会議場で開催しました。
語る会では、「炭鉄港で街づくり」をテーマに授業の中でまとめた意見などを発表しました。
その内容の一部をお知らせします。

■歌志内と炭鉱・鉄道の深い関係を学んで
私たちは、5年生のときに石炭・炭鉱と戦争と歌志内が深くつながっていることや、石炭と鉄道に深い関係があり歌志内が大きく栄えていたことを考える学習を行いました。
6年生となった今年度、研修旅行で小樽市に行きました。歌志内と同じく「石炭や鉄道で栄えた」小樽市内を、3つのグループに分かれて自主研修しました。今まで学んできた歌志内と炭鉱・鉄道の関係をうまく使って、このまちにもっと多くの観光客を呼び、定住も考えるような『歌志内への関係人口』を増やせないか、私たちは考えをまとめてきました。その関係人口を増やすための「施設・もの」「イベント」それらを伝える「方法やイメージアップ」についての3つの観点から考えをまとめてきました。
実現が難しいものも多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

■ものをつくる
僕たちが提案することは「ものをつくる」です。具体的な提案内容は、かもい岳のカフェについて、道の駅のソフトクリームについてです。
はじめに、かもい岳のカフェについてです。歌志内には、カフェがないので、かもい岳の山頂にカフェを建てたいと思い調べました。すると、札幌国際スキー場には山頂にカフェがあり、かもい岳でもこのようにできないかと思い提案しました。そのカフェは冬と雲海の時期に営業し、立坑型のクッキーを作ったりすると、スキーを滑りに来た人などが気軽にカフェに入ってもらえると思います。
次に、道の駅のソフトクリームについてです。「石炭かりんとう」という石炭をモチーフにしたものがあり、僕たちも竹炭で黒くしたチョコ味の「石炭ソフトクリーム」を作ろうと思いました。ソフトクリームを黒くすることで、めずらしいと思った人が来てくれると思い提案しました。

■歌志内を盛り上げよう
テーマは「歌志内を盛り上げよう」です。!!
1つ目に紹介するのは「星空祭り」です。主な内容は、夜にかもい岳に集まり展望台などで星をみんなで見るというものです。歌志内はあまり街灯が多くないので、星がきれいに見れることから提案しました。開催場所は、かもい岳山頂と麓です。その麓辺りに屋台を作ってなんこ鍋を売ることで、食べながら星を見れます。時期は10月の雪が降る前、山頂への登り方はリフトを動かして登ったり車です。
2つ目は、博物館(歌志内総合博物館)を建てるのはどうでしょうか。博物館を3つのテーマ「空知・自然・炭鉄港」で構成し、「自然・炭鉄港」のところでは、他のまちだけでなく歌志内のことも出すと歌志内にはこういう自然や炭鉱の歴史があるんだと歌志内に興味を持つかもしれません。小樽の博物館でも、小樽や炭鉄港のことを伝えていて、僕は小樽の歴史や炭鉄港のことがよく伝わったので、歌志内にも博物館を建てると良いのではないかと思います。
次にホテルについてです。星空祭りの当日と、その1週間前からなんこを使った料理や雲海パンケーキがホテルで食べることができ、雲海パンケーキは、パンケーキの周りにクリームを塗り、イチゴをクリームの上に乗せた雲海をイメージした形のパンケーキです。なんこ料理は、なんこラーメンやなんこピザなどです。食べ物などをホテルで出そうと思ったのは、小樽でも小樽だけのスイーツがあったので、歌志内もまねをすれば観光客がたくさん来ると思います。

■歌志内のイメージアップ
僕たちは、歌志内のイメージアップについて考えてきました。イメージアップの方法はパンフレットを使います。他に看板やCMも考えましたが、パンフレットの利点からCMや看板より安く作れて情報がたくさん載せることができることから、パンフレットが良いと考えました。
パンフレットは、市内、滝川、奈井江の道の駅や温泉に置きます。内容については、歌志内の良いところ、悪いところ、魅力をくわしく載せ、市外の人が見たときに良い所だなと思ってもらえるものを作り、興味をひきたいです。また、すでに歌志内にパンフレットはありますが、市外に住んでいる人たちが興味をひく内容が少ないので、歌志内の利点を載せつつ、小樽のパンフレットを参考に新しいものを作ろうと考えました。
次に、パンフレットで宣伝するくわしい内容ですが、1つ目は、かもい岳国際スキー場についてです。リフト券を安くして、大人でも子どもでも、安い料金で楽しむことができることをアピールします。そうすれば観光客が増えていくと思います。2つ目は、かもい岳温泉が5年ぶりにオープンしたことです。スキー場に行く観光客が明日もスキーがしたいと思ったときに、スキー場の近くにあるかもい岳温泉に行くと宿泊ができて、次の日でもスキーを楽しむことができることを宣伝します。3つ目は、「ポケフタ」が歌志内にあることです。ポケフタは世界に一枚しかないオリジナルデザインで、これを目的に各地を巡っている人がいることから、ポケフタを見るために歌志内に来る人がどんどん増えると思います。
他にも、歌志内学園では修学旅行費や給食費は市が負担してくれること、中学生以下はインフルエンザの予防注射が無料ということなど、子育て支援がたくさんあり、歌志内にはたくさんの利点があります。市外に住んでいる方がわからない情報を、このパンフレットを見てもらい、歌志内をより知ってもらいたいと思いを提案しました。

■市長コメント
今日は皆さんがこれまでの社会見学や研修旅行を通し、今回のテーマである「炭鉄港」について学んだことを「ものづくり」「イベント」「イメージアップ」に分け、提案を考えていただきました。
今、かもい岳はスノーボードコースができ、多くのボーダーに来ていただいており、夏場もスノーボードの練習ができるような整備をするというように伺っています。年間通して利用者が多くなれば、山頂カフェなどは実現性があり、また、石炭ソフトクリームも実現したら、売れるのではないかと思います。これらの提案については、スキー場を経営している企業様に、また、道の駅についても、現在、管理先を募集していますので、決まり次第、このような提案があったいうことをお伝えしたいと思います。
また、星空祭り、博物館などの取り組みをパンフレットにしてPRしたらどうかという提案もいただきました。
今日は「炭鉄港で街づくり」をテーマに、皆さんから色々な意見を発表いただきましたが、本市の現状を細かく調べられ、皆さんの若さあふれる柔軟な発想で、具体的なものが多く、どれもこれからの歌志内の未来を築いていくために必要であると感じました。
皆さんから発表いただいた内容について、職員と協議し、皆さんの意見を参考にしながらまちづくりを進めていきたいと思います。

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