市では毎年2回、財政状況を公表しています。今回は令和6年3月31日現在での、令和5年度予算の執行状況を中心に、市の借入金や基金の現況などについてお知らせします。
なお、最終的な令和5年度決算については、あらためてお知らせします。
■市の人口〔令和6年3月31日現在〕
人口:2,649人
男:1,268人
女:1,381人
世帯数:1,644世帯
◆はじめに
市の財政は、一般会計と特別会計、企業会計の3つに分かれています。
一般会計には、市の基本的な経費が計上されており、特別会計では、特定の事業を行うための収支が個別に処理されています。
企業会計は、地方公共団体が経営する事業の会計で、本市には病院事業会計と下水道事業会計があります。
地方公共団体では、4月から翌年3月末までの会計年度内に全ての収納や支払いを完了することができないため、翌年度の4月と5月を出納整理期間とし、この間に未収金や未払金の整理を行います。歳入の市債など、収入率や執行率が低くなっている科目があるのは、事業が完了する年度末以降に執行される収支があるためです。
今回お知らせする「財政公表」は、決算額とは異なり、令和6年3月末現在で令和5年度の予算額に対してどのくらい収入があり支出を行ったかを示すもので、出納整理期間における収支を含んでいません。
なお、病院事業会計と下水道事業会計には出納整理期間がないので、3月末での収支状況が決算となります。
◆各会計の予算執行状況
各会計の予算執行状況は表1から表4のとおり、一般会計の収入では予算の91.6%に当たる43億6392万7千円が収入済みで、対する支出は39億7852万9千円と予算の83.5%が執行済みとなっています。
また、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の2つの特別会計の総額は、収入済額が1億3150万5千円、支出済額が1億6957万3千円となっています。
一般会計・特別会計ともに収入済額は、一時転用金などに係る収入を除いており、支出済額が収入済額を上回っている特別会計は、一般会計からの一時転用金で賄われています。
病院事業会計では収益的収入が支出を下回り、消費税を除いた純損失が3063万4千円となりました。
また、下水道事業会計では収益的収入が支出を上回り、消費税を除いた純利益が8316万4千円となりました。
▽表1 一般会計の予算執行状況
▽表2 特別会計の予算執行状況
▽表3 病院事業会計の決算状況
※資本的収入額が資本的支出額に不足する額1,820万9千円は、過年度分損益勘定留保資金で補てんしています。
▽表4 下水道事業会計の決算状況
※資本的収入額が資本的支出額に不足する額8,813万5千円は、当年度分損益勘定留保資金で補てんしています。
◆市税の収入状況
収入予算の4.9%に当たる市税は、2億3506万6千円の予算額に対し収入済額は2億1483万5千円、91.4%の収入率となっています。
なお、収入内訳は表5のグラフのとおりです。
▽表5 市税の収入状況
市民1人当たりの市税負担額 81,100円(前年同期と比べ、14,581円の増)
◆市債の状況
市が、多額の資金を必要とするインフラ整備や施設建設など大規模事業を行う場合、国などから事業資金を借り入れます。これが市債で、市の借金になります。
市債現在高の総額は、表6のとおり、全会計あわせて32億3614万4千円となっており、前年同期と比べると2億5098万8千円減少しています。
▽表6 市債の状況
市民1人当たりの借金額 1,221,647円(前年同期と比べ、51,494円の減)
◆基金の状況
市債(市の借金)に対し、市の貯金に相当するのが財政調整基金などの各種基金です。
本市には表7のとおり、目的に応じた基金があります。基金現在高の合計は43億3709万9千円で、前年同期と比べ3億8219万3千円増加しました。
▽表7 基金の状況
市民1人当たりの貯金額 1,637,259円(前年同期と比べ、193,336円の増)
問合せ:財政管財グループ 市役所3階
【電話】42-3214
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