市は「江別市民の食と健康に関する実態調査」を酪農学園大学と共同で実施しました。その結果、市民の食の傾向と課題が明らかになり、中でも野菜の摂取量は平成30年度に実施した同調査よりも減少していました。そこで、調査の詳細や野菜摂取の重要性を、調査を担当した酪農学園大学の小林道(とおる)准教授にお伺いしました。
◆江別は新鮮な野菜の宝庫!楽しんで食べよう
◇江別市民は野菜不足ですか?
野菜摂取量の目標は1人当たり1日350gですが、江別市民の平均は232gで、約8割の方が不足しているという結果となりました。野菜の摂取量が少ない傾向にあるのは、多様な食材を摂取できていない若者や20~50代の働き世代、外食や中食(なかしょく)(スーパーの総菜などを自宅に持ち帰って食べること)の頻度が多い人でした。単身世帯や共働き世帯にとって、手軽に購入でき、家事の負担を減らせる中食は、数年前よりもバリエーションが増えていることから、食べる機会が増えた方も多いのではないでしょうか。中食を利用する際のポイントは、野菜が多く入ったものを選んだり、サラダなどの一品を追加するなどの工夫をすることです。
◇なぜ野菜を食べなければならないのですか?
多くの食物繊維が含まれており、炭水化物など糖分の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を防ぐことで血管が守られ、糖尿病や心臓疾患など生活習慣病の予防に効果的です。またカリウムも豊富で、体内の塩分を排せつし、高血圧予防に効果があります。野菜をしっかり食べることにより、生活習慣病を予防し、元気に暮らせるよう体を守ってくれます。何かの食材に偏るのではなく、さまざまな食材をバランスよく食べることも大切です。
◇野菜を食べるためのポイントは何ですか?
野菜は炒める、ゆでるなどひと手間加えることでたくさん食べられます。簡単な調理の方法など、自炊できる力を身につけることは健康的な食生活のために大切です。また、子どもの頃から野菜に興味を持つことが重要です。市が行っている農業体験などの食育の取り組みは、子どもが食に興味を持つ機会になると言えます。
市内には多くの直売所があり、手軽に新鮮な野菜が手に入ります。これは江別市の大きな魅力です。江別に住んでいるからこそ食べることができる、おいしい野菜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆募集中
募集要件:こんなお店や事業所
・野菜たっぷりメニューを提供している
・野菜の総菜を販売している
・江別産野菜を販売している
・野菜を食べるための取り組みをしている など
お店の情報を市HPで紹介するほか、野菜PRステッカーやのぼりをお渡しします。
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◇野菜をたくさん食べるためには
・いつもの食事に野菜料理をプラスする
・炒める、ゆでる、煮るなど火を通す
・耐熱容器に入れて電子レンジで加熱する
・忙しいときは便利なカット野菜や冷凍野菜を利用する
・外食の時は単品より定食を選ぶ
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野菜の選び方や保存方法も紹介しています。市HPをご覧ください。
詳細:健康推進室 健康推進担当
【電話】381-1044
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