昨年4~7月にかけて、小学5年生と中学2年生を対象にスポーツ庁が実施した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果をお知らせします。教育委員会では、調査結果から子どもたちの体力面や運動習慣にどのような傾向や課題があるかを捉え、各学校での体育の授業などの充実や運動、生活習慣の改善を図り、体力・運動能力の向上に努めます。
■全国体力・運動能力、運動習慣等調査の内容(小・中学生)
▽体力テスト調査
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20メートルシャトルラン、50メートル走、立ち幅とび、ボール投げ(小学生:ソフトボール、中学生:ハンドボール)の8種目を測定しました。
▽質問紙調査
生活習慣や運動習慣、体育の授業に対する受け止め方などについての17項目の質問に対する回答を集計しました。
■体力・運動能力調査結果(小学生)
小学生の体力・運動能力調査の結果について、下記「レーダーチャート1・2」で男女別に調査対象の8種目を、全国を50とした場合の標準得点で示し、全道・全国と比較しています。
男子は「握力」「ソフトボール投げ」の2種目、女子は「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」の2種目で全国を上回りましたが、全体としては男女いずれも全国を下回る結果となりました。
■質問紙調査結果(小学生)
小学生の質問紙調査の一部を、下記「グラフ1・2」で示しています。グラフは、児童が各質問に回答した割合を全道・全国平均と比較できるように示しています。
「体育の授業は楽しい」と回答した男子の割合が全国を大きく上回り、女子はほぼ同じ結果となりました。体育の授業において、体を動かすことの楽しさや運動・スポーツの心地よさ、達成感などを実感する活動を積極的に取り入れている結果と考えられます。
■体力・運動能力調査結果(中学生)
中学生の体力・運動能力調査の結果について、下記「レーダーチャート3・4」で男女別に調査対象の8種目を、全国を50とした場合の標準得点で示し、全道・全国と比較しています。
男子は「握力」「ハンドボール投げ」の2種目、女子は「握力」「長座体前屈」「立ち幅とび」「ハンドボール投げ」の4種目で全国を上回りましたが、全体としては男女いずれも全国を下回る結果となりました。
■質問紙調査結果(中学生)
中学生の質問紙調査の一部を、下記「グラフ3・4」で示しています。
男女共に「保健体育の授業は楽しい」と回答した割合が全国を上回る結果となりました。保健体育の授業において、体を動かすことの楽しさや保健分野と体育分野を連動させた学び、ICT(情報通信技術)機器を効果的に活用した学習活動などを積極的に取り入れている結果と考えられます。
■体力向上の対策(小・中学生)
教育委員会では、体育の授業をより充実させるため、外部講師を招いてきめ細かな指導体制を取り入れるとともに、小・中学校が連携した教育活動を推進しています。小学校では引き続き、「放課後子ども教室」でもスポーツ活動などを行い、児童が運動に親しむ機会を取り入れていきます。中学校では引き続き、部活動の支援を充実させ、部活動バスの柔軟な運行実施を図ります。
また、調査結果からは小・中学校共に運動時間の減少やスクリーンタイム(※)の増加傾向が見られたことから、運動に親しむ機会を確保するとともに、生活リズムの改善も必要と考えています。今後も学校や家庭、地域、行政が一体となった取り組みを継続するとともに、工夫・改善を図っていきます。
※平日1日当たりのテレビ、スマートフォン、ゲーム機などによる映像の視聴時間
問合せ:教育委員会 学校教育係
【電話】572-5222
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