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鰊御殿とまり ごてん 令和6年10月号

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北海道泊村

■秋の『鰊御殿とまり』
鰊御殿とまり館長 増川 佳子

お盆を過ぎたあたりから、迷走台風や秋雨前線の影響で雨模様の日が続きました。泊村は災害に見舞われることがありませんでしたが、本州や道東の被害は目を覆うものでした。このような天候が続きますと観光旅行どころではなくなるのでしょう。この期間の『鰊御殿とまり』の来客数も昨年より少なくなってしまい、残念でした。
一方で、「今年はとんぼ多くない?」などと会話するほど、8月の末頃からとんぼの姿をよく見かけるようになりました。とんぼは、6月頃に低地で羽化した後、暑くなると涼しい山地に移動して夏を過ごすそうです。そして、秋風が吹く頃になると低地に降りてきて、私たちに秋を知らせてくれます。

[とんぼ柄]
とんぼは、飛ぶときにまっすぐ前に進むのみで、後ろに進むことがない。決して退かないその姿から「勝ち虫」とも呼ばれるように。戦国時代には、不退転(退くに転せず、決して退却をしない)の精神を表すものとして、鎧や兜などの武具の装飾に好まれた。
また、秋に空を飛ぶ様子から、五穀豊穣を願う繁栄の象徴ともされた。江戸時代以降、とんぼ柄は縁起のよい柄として、着物や帯にも取り入れられるようになった。
朝日新聞出版『季節を愉しむ366日』(和文化研究家 三浦康子監修)より

縁起のよい絵柄満載の『鰊御殿とまり客殿』廊下にももちろん“とんぼ”が飛んでます。

さて、江戸時代末期に泊村に移り住み鰊建網漁を始めた初代川村慶次郎が青森県西津軽郡岩崎村で産声をあげてから今年でちょうど200年です。さらに、川村家鰊番屋が建てられてちょうど130年となりました。こんな区切りのよい年は、しばらく巡ってくることはありません。ということで、盛大に記念行事を開催することになりました。江戸時代鰊漁で栄えた松前藩の神事であり、国の重要無形民俗文化財に指定されている“松前神楽”を川村家鰊番屋の大広間で演舞することになりました。題して、“松前神楽 in『鰊御殿とまり』”。今回は『鰊御殿とまり』を広くPRするために、村外からのお客様を優先させていただくのですが、村民の方用チケットも30枚ほど用意しましたので、ご案内します。

1.日時:令和6年10月12日(土) 13:30~15:00
2.会場:『鰊御殿とまり』川村家鰊番屋
3.内容:
(1)松前神楽の演舞
(2)特産品の販売
4.チケット:
(1)チケット提示により入館できます。
(2)村民の方用チケットは無料です。(席に限りがありますので、無くなり次第、受付を終了します。)
(3)申込受付開始:10月1日
(4)チケットの申込・問い合わせは泊村教育委員会(75-2311)へ。

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