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鰊御殿とまり ごてん 令和6年5月号

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北海道泊村

■春 鰊御殿と桜鰊御殿
とまり館長 増川佳子

春です。おひさまの暖かさと明るさに心が躍ります。広報5月号が家々に届く頃には、桜の可憐なピンク色が村中を彩っていることでしょう。桜の木は、平成6年に“泊村の木”に制定されました。桜は日本の国花でもあり、日本の国や日本人の品格を表すシンボルとして、「精神美」(心の純粋さ、美しさ。己を厳しく律する心)という花言葉をもっているようです。短い期間に全力で咲き誇り、潔く散る桜に相応しい花言葉です。『鰊御殿とまり』からは、泊稲荷神社の鳥居の横にある桜が見えます。他の木々が生い茂る前なので、青い空を背景に、赤い神社と赤白の灯台とピンクの桜が並んで見えます。この時期にしか見られない泊村らしい風景ですので、ぜひカメラ片手に見に来てください。

さて、4月13日(土)に今年の営業を始めた『鰊御殿とまり』。営業開始の3日前から開館準備が始まりました。準備初日に玄関を開け新しい風が中に入り、雨戸が少しずつ外され陽の光が少しずつ建物の中に入ってくると、『鰊御殿とまり』は生き返ってきます。漁夫だまりにいる石松大船頭さんは明日の漁について思案を始め、台所にいる飯炊きのお姉さんは洗い物の続きを始めたようです。武井邸客殿では、武井忠吉親方と商人が酒を酌み交わしながら商談を再会しました。番屋の柱掛けや客殿の床の間の絵に描かれた磯ガニたちも廊下に埋められた亀や鶴たちもお客様に見てもらう準備を始めているかのようです。ぜひ、会いに来てください。
建物が古いせいか11月に閉館してからわずか5ヵ月間にもかかわらず、床はほこりだらけになります。そんな床や展示品の1つ1つを拭き上げて、すっきりピカピカになりました。館内見学の説明書を読んで練習もしました。来館記念の絵葉書も用意しました。お客様に「見応えありました。」「楽しかったよ。」「また来ますね。」と言っていただけるよう、今年も誠心誠意努めたいと思います。今年は、館長増川と職員の柳谷正一さんの他に職員として中島和子さんが加わり、3名のスタッフで皆様のお越しをお待ちしております。

※詳しくは本紙P.13をご覧ください。

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