文字サイズ
自治体の皆さまへ

女性の健康づくり

27/32

北海道浜中町

■No.416 保健師・管理栄養士
厚生労働省では、毎年3月1日~3月8日を「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。
今回は、幅広い女性の健康課題から、女性にとても多い「甲状腺の病気」についてお伝えします。

甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶々の形をした小さな臓器です。
脈拍や血圧、体温をあげて、新陳代謝を促すなど生命を維持するのに大切な甲状腺ホルモンを出しています。
甲状腺の病気の代表として、「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」と「橋本病(甲状腺機能低下症)」があります。

◇バセドウ病
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、20~30代の女性に多いです。
新陳代謝が活発になり、体温上昇、食欲は亢進するのに体重減少、脈拍数の増加、動悸・息切れ、手の震え、汗かき、疲れやすい、情緒不安定などの症状が出ます。また、甲状腺は全体的に大きく腫れて、目が大きく突出したように見える特徴的な症状もあります。
血液検査で血中コレステロール値が低すぎる、心電図で不整脈がきっかけで見つかる場合もあります。
治療は薬物療法、手術、放射性ヨード治療(放射性ヨードのカプセルを飲む治療)があります。

◇橋本病
免疫異常で甲状腺に慢性に炎症が起こる最も頻度の高い甲状腺の病気で、中高年の女性に多いです。
全身の代謝が低下して、体温低下、無気力、疲れやすさ、体重増加、便秘、かすれ声などの症状が出ます。また甲状腺が全体的に腫れて、喉の圧迫感や違和感を感じます。
血液検査では血中コレステロール値が高くなり、肝機能異常を認めます。
更年期症状や自律神経失調症の症状とも似ており、見逃されがちです。
ホルモン値が正常の橋本病は原則治療はありませんが、甲状腺機能低下の場合は内服治療があります。

◎甲状腺に異常を感じた場合は、内分泌内科、内分泌代謝科、内分泌外科を受診しましょう。

問い合わせ先:役場健康福祉課健康推進係
【電話】62-2307

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU