■令和6年度全国学力・学習状況調査の結果
~児童生徒質問調査~
4月18日に実施された小学校6年生と中学校3年生を対象とした全国学力・学習状況調査の結果が公開されました。今回は、児童生徒質問調査につきまして、小学校63項目、中学校65項目の中から特徴的な項目を抽出し、5つの観点でお知らせします。
◇授業改善について
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授業に関する質問において、多くの項目で全国平均を上回る結果となりました。特に「学んだことを生かしながら、自分の考えをまとめる活動を行っていたか」「学んだことを次の学習や実生活に結び付けて考えたり生かしたりすることができると思うか」の質問項目において、大きく全国平均を上回っています。このことから、主体的な学び、探求的な学びにつながる授業改善が小中学校で図られていることがわかります。今後も知識・技能獲得型の授業スタイルから、児童生徒自身が感じ考え、試行錯誤を何度も繰り返しながら確かな知を獲得していく授業づくりを進めていきます。
◇地域への意識について
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地域への意識についての項目において、小中学校ともに全国平均を上回りました。各学校における「総合的な学習の時間」での地域学習やキャリア教育、さらには子どもを見守り・育てる地域の皆さまのご協力のあらわれです。今後も継続して地域に関する学びを深める取り組みを継続していきます。
◇自己有用感等・規範意識について
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自身の長所を自覚している児童生徒は小・中学校で全国平均を下回りましたが、将来の夢や目標を持っている児童生徒は全国平均を大きく上回りました。また、人が困っているときは、進んで助けると回答した児童生徒も全国平均を大きく上回っています。今後も児童生徒一人ひとりが自らの意思で活躍の場を選択し、仲間とお互いに良さを認め合う関わりを意図的に設定しながら自己有用感を高め、将来の夢の実現につながるようにしていきます。
◇学習習慣について
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自分で計画を立てて勉強をしている児童生徒は、小中学校ともに全国平均と同程度ですが、勉強時間については、小中学校ともに大きく下回りました。このことは、授業改善はもとより、家庭学習の在り方も含めた学校の取り組みを充実させていくことはもちろんですが、これまでの浜中町生徒指導連絡協議会が実施したアンケートを踏まえると、携帯電話やゲーム等の長時間利用が大きな影響を与えています。小学校では、低学年期からの机に向かう学習習慣作りを、中学校では、進路指導と学習習慣を関わらせた指導の充実を進めていきます。
◇ゲームの利用について
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1日当たり1時間以上ゲームをしている割合は、小学校で全国平均を大きく上回り、中学校では全国平均を下回る結果となりました。4時間以上していると回答した小・中学生はそれぞれ、小学校31.7%(全国平均17.7%)、中学校14.3%(全国平均16.6%)と今年度の本町小学6年生のゲーム利用がかなり高いということがわかりました。スマートフォン等によるSNSや動画の視聴時間については、全国平均よりも低い傾向という結果が出ました。
※次号で学力調査の結果(国語、算数・数学、英語)をお知らせします。
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