■太郎君と学ぶシリーズ(48)
がん検診(2)
○前回、がんはある程度予防ができるということを知りましたが、具体的にはどのように予防すればいいですか?
▽国立がん研究センターによると、がんになる主なリスクとして、次のような項目が挙げられているんだけど…
○あれ!?発症リスクの68パーセントが生活習慣によるものなんですね!
▽良いところに気づいたわね!そして、がんになりやすい部位は、刺激にさらされやすい場所という共通点があることも重要よ
○そっか~!たしかに、心臓のがんとかは聞いたことないもんな~
○でも、どれも何となく体に悪そうだなとは思うけど、具体的に、どうしてがんのリスクになるのかがピンときません…
▽そうね
じゃあ、部位ごとに考えてみましょう!
▽肺がんは、主に、たばこやアスベスト(石綿)などの有害物質を吸い込むことによって、正常な細胞が遺伝子変異を起こして、がん細胞になると言われているの
○肺は、有害物質という刺激にさらされやすいから、がんになりやすいんですね
▽そうなの
ちなみに、タバコの有害物質は、主流煙に比べて副流煙に多いと言われているの
○え~!タバコを吸う人よりも、近くで副流煙にさらされる人の方が有害物質を多く吸ってしまうなんてー!
▽だから受動喫煙が問題視されているのね…ちなみに、肺がんの7割はタバコが原因と言われていて、喫煙指数(タバコの1日の本数×喫煙年数)という肺がんリスクの指標によって、
喫煙指数400以上は黄色信号!!
喫煙指数600以上は赤信号!!!
ということが明らかになっているの。というわけで、肺がんの予防には、禁煙と、できるだけ副流煙にさらされない、つまり、肺への刺激を避けることが重要になるわね!
○じゃあ、胃がんはどうですか?ピロリ菌の感染は何となく分かるけど、どうして高脂肪や塩分の多い食事をとると胃がんになりやすいんですか?
▽まずは、何となく…のピロリ菌から順番に説明していくわね!
ピロリ菌は、非常に強い酸性の胃液の中でも生きていける菌で、胃粘膜に感染して炎症を起こすの
○え!?胃酸の中で生きられるんですか!興味深いなぁ
▽フフ今日はここまで!続きはまた後日説明するわね
○よろしくお願いします!
次回へ続く…
問合せ:役場保健福祉課保健予防係
【電話】576-5111
<この記事についてアンケートにご協力ください。>