■浦河町の調査結果をお知らせします
小学校6年生と中学校3年生を対象に毎年行われる「全国学力・学習状況調査」が令和5年4月18日に浦河町7校(小学校4校・児童64人、中学校3校・生徒87人)で実施されました。(実施教科は、国語、算数・数学、英語)
このたび、浦河町の調査結果の分析がまとまりましたので、お知らせします。
ぜひ、各ご家庭においても、お子さんの生活習慣や学習習慣について考える資料としてご活用下さい。
◆教科に関する調査
各教科の領域結果:全国を100とした場合の北海道及び浦河町の状況を示したもの。
▽小学6年生
(結果の分析)
全教科で全国平均正答率を下回りました。
『国語』の「読むこと」の領域と『算数』の「変化と関係」の領域は、全国平均に最も近いポイントを示しました。
国語:記述問題は、無回答率が高く、基礎・基本の定着と長文を読み取る読解力が課題です。
算数:記述式の問題の無回答率が高く、「思考・判断・表現」の観点が課題です。
▽中学3年生
(結果の分析)
全教科で全国平均正答率を下回りました。
『国語』の「話すこと・聞くこと」の領域は、全国の平均正答率に迫りました。
国語:記述式の問題の無回答率が高く、「思考・判断・表現」の観点が課題です。
数学:「関数」以外の3領域は、全国の平均正答率を大きく下回りました。中でも、「説明や証明の記述式の問題」の正答率が課題です。
英語:「書くこと」の領域は、全国の平均正答率を大きく下回り、課題です。
■質問紙調査
児童生徒や学校における生活習慣や学校環境を問う「質問紙調査」を実施
Q.自分には、よいところがあるか
Q.学校に行くのは楽しいと思いますか
Q.今までの授業でICT機器を週3回以上使いましたか
Q授業以外の平均勉強時間
◆学力を高める3つの取り組み
浦河町では、次の3つの取り組みを全小中学校で進めています。
(1)「浦河町授業スタンダード」による授業改善
「先生が答えを教える授業」から「子どもたち自身が考える授業」への転換。
(2)浦河町の「学習のきまり」で授業規律の改善
各学校では浦河町のきまりを踏まえた学校独自のきまりを加えて指導。
(3)家庭での望ましい生活習慣の確立。家庭学習の取組み
家庭学習の取り組み方のリーフレットを毎年4月に配布し、各学校で様々な取り組みをしています。リーフレットは、小学生低学年、高学年・中学生・保護者向けの4種類を配布。
◆浦河町アウトメディア宣言の取り組み
さらに、関係団体と連携し、ご家庭でのゲーム・スマホなどの電子機器の使用を制限し、家庭での生活をより充実したものにしようとする「アウトメディア」の取り組みを行っています。
「授業改善」「学習規律」「家庭学習」の3つの取り組みを着実に行い、学力を向上させ、自信を持って生活し、未来に向かって夢や希望を持てる『浦河の子どもたち』を育てていきます。
○3つの花びらがしっかり開いて花が咲く
◆保護者へのお願い
質問紙でもあったように、家庭学習で1時間以上の学習している割合は、小・中学校ともに、全国のおよそ半分です。「家庭学習の時間」と「メディア使用の時間」は、片方が増えるともう片方が減る関係にあります。
子どもにとって望ましい生活習慣や学習習慣が身につくよう、ご家庭で話し合う機会を設けましょう。
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