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【特集】スポーツ少年団活動紹介

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北海道浦河町

■小田 卓朗さん
浦河町出身(32歳)
元スピードスケート選手で2018平昌五輪1000mと1500mに出場し、共に5位。2022北京五輪で出場した1500mは17位。2022年3月に引退し、浦河町教育委員会に就職
▽続けることが大事―
浦河東部スケート少年団に入ったきっかけは、姉2人が先にスケートをやっていて、一緒に連れて行かれるうちになんとなく始めました。
元々、スケートにあまり興味がなく、練習はたくさんサボっていました。当時は野球少年団にも入っていて、野球が自分のやりたいスポーツでした。高校進学の直前までは野球を続けるつもりでしたが、山形中央高校から声をかけてもらい、進学を決めたことでスケートを続けることになりました。
大学4年生の時にナショナルチームに選ばれたのが転機となり、社会人となってからもスケートを続け、平昌・北京五輪に出場することができました。
自分の意志とは別に、良いタイミングで何かしらの声がかかり、スケートを続けることができたので運がよかったのだと思います。
少年団ではタイムが良くなったりして自分の成長を感じられるのが楽しかったです。練習終わりに保護者が用意してくれる紅茶と甘酒がとてもおいしくて、それがあったから頑張れました。友達と皆でワイワイ過ごすのが楽しかったから続けることができました。一緒にキャンプをしたり、リンク祭りで餅まきやミカン拾いをしたことが思い出に残っています。
ずっと競技だけを頑張っていたら疲れてしまいます。自分の成長が感じられるのは誰でも嬉しいはずです。そこに行きつくまでいかに長く続けるかが大事だと思います。
少年団の魅力は子どもだけでなく、指導者も学校も保護者も皆で関われることです。子どもだけの少年団ではなく、保護者同士の繋がりをつくるきっかけにもなります。子どもも大人も少年団を通じて色々な経験ができれば良いなと思います。

■浦河スポーツ少年団本部長 浦河東部スケート少年団
坂井 優司さん
浦河町出身(67歳)30年以上にわたり、スケート少年団などの指導者として活躍。

▽皆で子どもたちを育てるのがスポーツ少年団の理想
少年団では指導者がメインとなりがちですが、育成母集団(保護者や行政、学校など)も一体となって、子どもたちを皆で育てるのが本来の少年団の姿です。
地域には色々な子どもがいて、色々な教え方があり十人十色です。まずは健康で、ご飯をしっかり食べ、規則正しい生活をすることが元気の源になります。そこからスポーツを始めて元気な体を作りましょうと指導してきました。
小・中学生のうちは、技術や戦術といった競技志向はそれほど要らないと思います。スポーツする上での基礎を作るのが少年団です。指導者と母集団の考え方がずれてしまうのは当たり前のことだと思います。どの指導者も一人でも多くの子どもたちにスポーツの楽しさを伝えるために頑張っています。
少年団は指導者だけでなく、母集団も一緒に子どもを育てようとするから長く続けていくことができると思います。様々な人がそれぞれの立場や得意分野を生かし、地域の子どもに関わるのが理想ですね。

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