◆学校教育の充実
▽3 安全・安心な学校
~信頼される学校づくり~
学校教育の充実の三つ目は、安全・安心な学校、信頼される学校づくりであります。
教育の成果は、直接指導する教職員の資質・能力によるところが大きいことから、校内研修の充実、各種研修・研究会等への参加支援を図り、資質・能力の向上に取り組みます。
また、教職員の服務規律の徹底と規範意識の向上に努めます。
子供の安全確保につきましては、地震や台風などの自然災害から身を守るために必要な知識や能力等の育成に向け、危機管理マニュアルの確認、避難訓練や1日防災学校の実施などの防災教育の推進や事件・事故に対する危険予測、危機回避能力を身に付けさせる防犯教育を進めます。
また、登下校時及び校内の安全確保に努めるとともに、一斉メール配信システムにより、緊急時等の保護者との連絡体制を確保いたします。
学校における働き方改革につきましては、教職員が健康で働ける環境、子供と向き合う時間の確保に向けて、浦臼町立学校における働き方改革アクション・プラン、部活動の在り方に関する方針等に基づき、持続可能な学校運営体制の整備に努めるとともに、校務支援システムによる事務作業の負担軽減をはじめとするICTの一層の有効活用により、取組の推進を図ります。
中学校の休日部活動の地域移行につきましては、本年度、検討協議会を設置して、移行に向けた調査、検討を進めてまいります。
また、教職員のストレスチェックについても継続してまいります。
学習環境の整備につきましては、令和5年度に暑さ対策として空調設備を設置しましたが、本年度につきましては、国の交付金を活用し、小・中学校にデジタル黒板を導入し、授業改善を進め、施設の適切な維持管理に加え、令和の時代に即した学習環境を推進してまいります。
また、子供たちの教育環境が経済的理由に左右されることの無いよう、就学援助制度、高等学校通学等支援助成、高等学校通学生徒学習用情報通信端末導入支援助成、給食費の無償化等の負担軽減策を継続し、各種検定料の助成により、学びの意欲と基礎学力の向上に努めます。
◆社会教育の推進
▽1 地域社会における連携と見守り
~地域における体制づくり~
社会教育の推進の一つ目は、地域社会における連携と見守り、地域における体制づくりであります。
地域の体制づくりにつきましては、小学生の安全・安心なふれあい・学びの場所として「浦臼町子ども広場」を通年開設し、保護者のニーズに応じた運営体制の充実を図ります。
また、地域、町内会等が次代を担う子供たちの健全育成を推進するための事業支援に加え、道立青少年体験活動支援施設ネイパルを活用するなど、地域の特色を活かした多様な体験活動を推進し、これからの活動の中核となるリーダーの育成に努めてまいります。
乳幼児教育について、乳児にはブックスタート事業を継続し、読み聞かせボランティア活動への支援など子供の読書に親しむ機会の推進に努めます。
読書環境の充実につきましては、読書活動推進計画に基づき、だれもが気軽に利用できる環境改善に努め、読書離れが懸念されていることから、小学校への移動図書事業を行い、啓発に取り組んでまいります。
◆社会教育の推進
▽2 笑顔で活き生き学べる社会の実現
~生涯学習·文化·芸術の振興~
社会教育の推進の二つ目は、笑顔で活き生き学べる社会の実現であり、人生100年時代と言われる時代にあって、充実した人生を送るには、地域における多様な学びの機会や個々の資質や能力を更新できる学びの場を充実させることが大切です。
文化・芸術につきましては、文化協会と協働し活動の振興に努めます。
また、本格的な施設環境で行われているミュージカル等を鑑賞できるよう、町民移動芸術鑑賞会を継続するなど、芸術に触れることにより、町民の感性を高め、心豊かで潤いの持てるかおり高い文化のまちを目指します。
社会教育関係団体の多くは、高齢化などにより活動する機会の減少が進んでおりますが、自主的かつ自発的な活動の支援と、幼児、少年、成人等の各世代を対象とし、生涯学習につながるような多様な社会教育事業の実施に努めます。
また、ALTによる、小学1年生から4年生を対象とした「英語ふれあい教室」を本年度も継続いたします。
文化財につきましては、浦臼町文化財保存会の協力をいただきながら、今日まで守り伝えられてきた財産の保護・保存を行うとともに、郷土の歴史、自然・文化遺跡資源の発信に努めます。
また、アイヌ遺跡や歴史的資料の保全・維持管理を適正に行ってまいります。
■~スポーツの振興~
少子化・人口減少社会に対応した活力ある生涯スポーツを目指し、モルックなど、誰もが参加できる楽しいスポーツのPRと場所の提供を推進し、子供から高齢者までのどなたでも笑顔で汗を流せる環境を目指し、施設の適正管理、利用率の向上に努めます。
また、近年、児童生徒の体力・運動能力の低下や運動習慣の低減が進んでいることから、「子供たちの体力向上教室」を継続し、運動習慣定着の推進を図ります。
以上、令和6年度に取り組む重点施策について申し上げました。
■むすび
第四期教育振興基本計画のコンセプトとされている「持続可能な社会の創り手の育成」、「日本社会に根差したウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良い状態にあること。短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念。)の向上」のために、教育は極めて重要であり、引き続き環境整備、各種施策の実施に取り組んでまいります。
町民の皆様並びに議員各位のご理解ご協力を心からお願い申し上げ、令和6年度の教育行政執行方針といたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>