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【特集】打てば響く、心に響く、学び。

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北海道清水町

清水町が教育の基本理念として掲げる「心響」。この言葉は〝心をかよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育〟を目指すため、名付けられました。

教育の基本理念「心響」、教育実践指標「しみず教育の四季」を基盤として、各学校の教育活動や学校運営が行われることによって、感性豊かな子どもたちを育んでいます。

この基本理念「心響」に基づいた教育を受けている子どもたちは、日頃、どのような学びを得ているのでしょうか。

学びの秋に、あらためてお届けしたい。清水町の教育について―

■町教育の基本理念
心響
心をかよわせ、
互いに響き合う
感性豊かな教育

心響の項目が書かれた図の中心には「打てば響く心に響く」という言葉が置かれ、子どもたちの心を育てることが重要視されています。また、一番外側を「町民総ぐるみでしみず“教育の四季”を展開」が包み込み、学校や家庭とともに地域住民が教育に関わり、町全体で子どもたちを育てることを目指しています。

■教育の指標
教育理念「心響」を実現するための指標としているのが、しみず「教育の四季」です。平成18年に定められ、下表のように、春夏秋冬の季節ごとに「家庭」・「学校」・「地域」での指標を掲げています。
また、「心響」と「教育の四季」では、町全体で子どもたちを育てることを目指しています。実際に、地域住民が教育にどのように関わっているのかについて、教育現場の声をお聞きしてきました。


※各指標は抜粋して掲載しています。

◇地域の方々に支えられた町教育―
清水町校長会長
内田 得裕さん(清水中学校長)

昨年、清水町へ転勤してきて思うことは、町として「教育の四季」をとても大切にし、これを中心に教育を進めていこうというのをさまざまな場所で感じ取れます。学校はもちろん、地域の方にも「教育の四季」が定着していると感じます。清水中学校で言うと、数ある年間行事のうち40を超えるものに地域の方が関わってくださっています。
例えば、中学2年生の「職場体験」では、実際の工事現場で測量させてもらったり、飲食店でお客様に品物を運んだりなど、本当に働いているような体験をさせていただいています。子どもたちが将来について考えるきっかけとなる大事な瞬間なので、地域の方に積極的に支えていただけて非常に有り難いです。
時代とともに子どもたちの性質は変化し、自主性や協力性を育もうとする教育に変わってきています。子どもたちが互いに関わり合うことで気づきが増えるので、「感性豊かな教育」という町の理念につながってくると感じます。今の「教育の四季」の良さは残し、今後は時代に沿って内容を更新することで、子どもたちの表情がより豊かになったら良いなと思います。

■子どもたちの学び
◆清水町ならではの教育とは―
子どもたちは、清水町ならではの教育や地域住民との関わりを通して、学力面だけでなく、自分たちが住む地域についての学びも深めています。ここでは、子どもたちの学びの様子をお届けします。

◇(中学生)地域探求
自分たちが住む地域の魅力や課題を探求します。農業・子育て環境・行政をはじめとする8つの分野について、町民への取材などを通して学びを深めていきます。子育て環境の分野では役場を訪れ、子育て世代向けのベビーマッサージを体験しました。

◇(小学生)まち探検
自分たちで町内を探検し、どこにどのようなお店や施設があるのかを学びます。交番では、実際に使う手錠や警棒を見せてもらい、そこで働く人のお仕事についても学んでいます。

◇台湾交流(小・中学生)
小学6年生と中学2年生は台湾台中市清水國民小・中学生とオンライン交流を行い、自分たちと異なる地域の文化を学びます。

◇収穫体験(小学生)
にんにくやてん菜などの収穫体験を通して、町の地域資源について学びます。にんにく収穫体験では、収穫後にアヒージョを作り、自然の恵みを味わいました。

◇職場体験(中学生)
町内の企業などを訪れ、さまざまな職業を体験することで、将来の自分について考えるきっかけを得ています。

◇まちツアー(教職員)
新たに赴任した教職員向けに、町内の史跡などを巡るバスツアーを行っています。子どもたちだけでなく、教職員も町についての理解を深めています。

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