■認知症は『脳の認知機能が低下して、日常生活に支障が出ている状態』です。
「自分や家族が認知症になったらどうしよう…」と、不安を感じたことはありませんか?
65歳以上の高齢者では、平成24年度(2012年度)の時点で7人に1人程度とされ、年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。(※)
それでは、そもそも認知症とは、どのようなものなのでしょうか?
掃除、食事、買い物など、わたしたちの日常生活には、「記憶・知識・言語・理解・思考・計算」といった認知機能(脳の知的機能)が関わっています。
認知症は、何らかの病気や障害によって、この認知機能が低下し、人間関係や日常生活に支障が出ている状態をいいます。
加齢によるもの忘れは、「食事で何を食べたか」というように、体験の一部を忘れます。
それに対して、認知症は「食事したこと」というように、体験自体を忘れ、もの忘れをしている自覚がありません。
認知症を発症する原因は、人によってさまざまです。代表的なものは4種類あり、特徴もそれぞれ異なります。
また、認知症は『早期発見と早期治療』が重要となります。
あれ?今までと違うな?と、「自分が」思ったら、「家族に」感じたら、まずは話しやすいところへすぐに相談しましょう。
※出典…政府広報オンライン
【HP】https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201308/1.html
■認知症を発症する原因はさまざま。
代表的なものは4種類あり、特徴もそれぞれ異なります。
◇前頭側頭(ぜんとうそくとう)型認知症
脳の前頭葉(感情・理性)と、側頭葉(記憶・言葉)の神経細胞が萎縮します。
主な特徴:
・発症年齢が比較的若い
・自発性が低下する
・無関心になる
・物を盗む
・突然暴力をふるう
・人格や性格が変化する
◇レビー小体型認知症
脳の神経細胞内に、「レビー小体」という特殊なタンパクが現れ、認知機能を低下させます。
主な特徴:
・日内で認知機能の変動がある
・過度な傾眠やせん妄
・歩行障害を起こす
・幻視がある
◇血管性認知症
突然の脳梗塞や脳出血など、脳血管障害による後遺症として起きます。アルツハイマー型の次に多いです。
主な特徴:
・記憶が低下しても判断力は保たれるなど、認知低下がまだらである
・脳の障害部位により、症状に個人差がある
◇アルツハイマー型認知症
最も多い認知症です。脳にタンパク質がたまり、脳の神経細胞を壊すことで、記憶をつかさどる海馬(側頭葉の内側)などが萎縮します。
主な特徴:
・ゆっくり進行するため周囲が気づきにくい
・言葉や名前が出てこない
・物を置いた場所を忘れ、盗まれたと言う
・家がわからなくなる
■重要なのは『早期発見・早期治療』。
今までと違うな?と思ったら、すぐに相談しましょう。
◆簡単セルフチェック
◇思いあたる項目があるか見てみましょう!
・電話を切ったばかりなのに相手の名前を忘れる
・同じことを何度も言う・聞く
・知っているはずの人や物の名前が出てこない
・新しいことが覚えられない
・このごろの様子がおかしいと人に言われた
・話しのつじつまが合わない
・ささいなことで怒りっぽくなった
・置き忘れ・しまい忘れなどで探し物をすることが増えた
・テレビ番組の内容が理解できない
・日付や曜日を間違える
・慣れた道で迷う
・料理・片付けなどの間違いが多い
・簡単な計算ができない
・買い物のレジでトラブルになった
◆あなたが話しやすいところへ
◇かかりつけ医
通い慣れた病院の医師に、気になる症状について相談してみましょう。
◇認知症専門医
認知症の専門的な診断や相談を行うための医療機関として、北海道から指定を受けた病院が帯広市内にあります。
・認知症疾患医療センター(大江病院)
住所:帯広市西20条南2丁目5番3号
受診予約:【電話】0155・36・2100
◇清水町役場
認知症の症状、病院の選び方、必要なサービスの情報など、総合相談窓口として、お話しをお聞きします。
・保健福祉課在宅支援係(地域包括支援センター)
住所:清水町南3条2丁目1番地
問合せ:【電話】0156・69・2233
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