■1,262万世帯
この数字は、日本の『共働き世帯』の数です。その数は毎年増え、「働く夫と専業主婦の世帯」の2倍以上にのぼります。(※)
共働き世帯のなかでも、子を持つ世帯は、保育施設に子どもを預けることになりますが、清水町でも子どもを預ける世帯が増えています。毎年子どもの出生数は減っていますが、3歳未満のこども園への入園数は増えているという状況があります。
「子育てのしやすい町」と耳にすることがあると思いますが、「子育てのしやすさ」とは、どういう状態を言うのでしょうか。
例えば、住む地域の子育て支援によって保育料が無償でも、子どもを預けられなければ意味がありません。もし兄弟姉妹で預け先が違えば、送り迎えにかかる時間なども増えてしまいます。
このように、住む地域によって子育て環境は大きく違っていて、わたしたちが住む清水町では「普通」だと感じることも、一歩外へ出てみると『特別』なことなのかもしれません。
※出典…「令和5年版厚生労働白書」(【HP】https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/index.html)
■子育て環境の違いを生かす“保育園留学”
住む地域によって子育て環境は違うため、子育てをめぐる課題も地域によって異なります。
清水町は、緑に囲まれた大自然のなかで、随時こども園へ子どもを預けられますが、少子化が進むと、こども園の運営が難しくなることが考えられます。一方日本の中心地には人口が集中し、保育施設へ預けられず仕事を諦めたり、子どもがのびのびと走り回れる環境が少なかったりします。
そういった子育て環境の違いに着目した『保育園留学』に、今、子育て世帯の注目が集まっています。
保育園留学は『1~2週間家族で地域に滞在する、子ども主役の暮らし体験』で、株式会社キッチハイクが立ち上げた新しいまちづくり事業です。2021年に北海道厚沢部町の認定こども園はぜるから始まり、今までに約1,000組以上の子育て世帯が保育園留学を体験しています。
■昨年、しみず認定こども園ぽっけも受け入れ開始
保育園留学の受け入れ先として「しみず認定こども園ぽっけ」も手をあげ、昨年6月から受け入れを開始しました。現在、40園の留学先があるなかで、清水町はすぐに予約が埋まるほど、子育て世帯のみなさんが国内外から清水町を訪れています。
今回は、保育園留学に来たみなさんが、実際に清水町でどのように暮らし、何を感じているのかや、保育園留学に関わるみなさんの声をお届けします。
■保育園留学の流れ
(1)留学先を選ぶ
40園の留学先のなかから、行きたい地域を選びます。
(2)予約する
ウェブサイトから留学先のプランを予約します。清水町は1週間プランと2週間プランを用意しています。
(3)オンライン面談
しみず認定こども園ぽっけの副園長と面談し、アレルギーなどの確認を行います。
(4)留学先へ行く
清水町では、留学用の移住体験住宅で、子ども主役の暮らし体験がスタートします。
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