長かった冬もあと少しで終ろうとしています。冬の終わりを感じさせるこの時期、特に気を付けてほしい災害が「なだれ・河川洪水・土砂災害」です。「なだれはまだわかるが、河川洪水や土砂災害は大雨の降る温かい季節でないの?」そうお思いになるかもしれません。でも、平成16、22年の春には稚内市で、平成11、13年の春には礼文町で、土砂災害が起きています。夏の間は大雨に伴って発生する河川洪水や土砂災害ですが、積雪が残る春先は雪解け水が加わるため、比較的少ない雨量でも発生することがあります。宗谷地方でも3月になると低気圧が接近・通過するときに気温が上昇し、暖かく強い風によって雪融けが急激に進み、多量の雪解け水により河川洪水や土砂災害、浸水害などが発生することがあります。災害が発生した際は、以下のとおり適切な避難行動をとりましょう。
■洪水
▽早めの行動を!
雨の降り方、浸水状況に注意し、危険を感じたらすぐに行動しましょう。特に高齢者、障害のある方、乳幼児など避難に時間を要する方は早期避難が必要です。
▽避難の呼びかけに注意を!
役場や消防署などから避難の呼びかけがあった場合には、速やかに避難しましょう。
▽避難する前に、もう一度火の元の確認を
ガスの元栓、電気のブレーカーを忘れずに止めましょう。
▽近所で避難に協力を
高齢者、障害のある方、乳幼児などの避難に近所で協力しましょう。
▽2人以上での避難を
避難するときは、動きやすい服装で、2人以上での行動を心がけましょう。
▽堤防や道路に車を放置しない
水防活動の妨げになりますので、自動車を堤防や道路に放置しないようにしましょう。
■土砂災害
▽周囲に「土砂災害(特別)警戒区域」があるか確認しよう
日頃から、自分の住んでいる家のまわりや避難場所までの経路に、土砂災害(特別)警戒区域があるか、ハザードマップで確認しましょう。
▽雨が降り出したら、「土砂災害警戒情報」に注意
雨が降り出し、土砂災害警戒情報が発表された場合は、避難の準備をし、村の避難情報(避難指示)に従い、速やかに避難しましょう。
◆(!)土砂災害から避難するときの注意点
・避難場所へ移動する立退き避難が基本です。
・避難場所や安全な場所へ避難する際、他の土砂災害のおそれのある箇所や、冠水しやすい道路の通過は避けましょう。また、河川には近づかないようにしましょう。
・土石流に関しては、渓流に対して直角方向にできるだけ渓流から離れましょう。
・屋外での移動に危険が伴う状況下では、立退き避難がかえって危険であるため、このような場合は、建物の2階など、より高い階にある山の反対側の部屋で待機してください。
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