普段本を読まない方も、今年の秋は、『読書』の秋にしませんか?
ぜひ一度、本を手にしてみてください。
■図書館・読書離れが進んでいます
文部科学省が実施した「社会教育調査」によると、近年、図書館の数は増えているにもかかわらず、利用者や貸出冊数は減少傾向にあります。この背景には、特に若者を中心にした図書館離れや読書離れがあります。
▽原因01 デジタル化
インターネットや電子書籍の普及が進む中、図書館に通わなくても情報が簡単に手に入るようになったことが、図書館離れの大きな原因です。
▽原因02 読書の代わりの娯楽が増えた
スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器の普及により、若い世代を中心に読書の代わりにゲームや動画視聴が主な娯楽となっており、読書に割く時間が減少しているといえます。
▽原因03 時間の不足
働く世代や学生においては、忙しい生活スケジュールが読書に割ける時間を減らす要因となっています。文部科学省の調査によれば、「時間がない」という理由で読書をしない人の割合が増えています。
▽原因04 短時間のコンテンツが人気に
インターネット上での情報アクセスの容易さや、短い文章や要約が中心となるコンテンツに頼る傾向が強まり、じっくりと本を読むという行動が減ってきていることも要因の一つです。
■村の実態
村でも同様に、図書室の利用者数は年々減少していることが下のグラフや表からわかります。
また、小学生の利用者数に比べると、中学生の利用者数は大幅に減少しています。令和2年に行ったアンケート調査によると、ゲームや動画を見ているため本を読まないと回答した人が中学生に多いことがわかりました。
■本を読むメリット
▽メリット01 知識が広がる
様々な分野の知識を得られます。歴史や科学、文化、経済など、多様なテーマに触れることで、物事を見る視野が広がります。
▽メリット02 語彙力や表現力が向上
本を読むと、様々な言葉や表現に出会います。その結果、文章を書く力や、会話での表現力が向上します。
▽メリット03 リラックスして集中できる
特にフィクションを読むと、現実のストレスから離れ、心を休ませることができます。また、物語や長編の本に没頭することで、集中力や注意力が鍛えられ、他の作業にも役立ちます。
▽メリット04 想像力や共感力が豊かになる
頭の中で場面や登場人物を思い浮かべることで、想像力が鍛えられます。また、さまざまなキャラクターや著者の視点に触れることで、他人の気持ちを理解する力が育まれます。
▽メリット05 自己成長に役立つ
体験談や自己啓発書を読むことで、人生の目標や方向性を考える助けになります。本は自分自身を見つめ直し、新たな挑戦へのヒントを与えてくれる存在です。
▽メリット06 娯楽として楽しめる
読書は単に知識を得るだけでなく、楽しい娯楽でもあります。興味深い物語や役に立つ情報に触れることで、日常生活がより豊かになります。
■紙の本ならではのよさ
▽紙のよさ01 質感
紙の本は実際にページをめくるという物理的な行為があり、手に持つ感覚や紙の質感を楽しめます。
▽紙のよさ02 目への負担が少ない
電子機器はブルーライトを放出しますが、紙の本はそれがないため、長時間読んでも目の疲れが少なく、睡眠への影響も少ないです。
▽紙のよさ03 記憶力の向上
研究によると、紙の本で読む方が内容を記憶しやすいという報告があります。紙の質感やページのレイアウトが、情報の整理に役立つとされています。
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