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けんこうだより

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北海道留寿都村

【今月のテーマ…健康長寿の秘訣】
筆者…地域包括支援センター・保健師 石川修子

◇長生きの秘訣
健康長寿の代表ともいえる百寿者(100歳以上の人)の調査から「長寿者の秘密」が少しずつ分かってきました。日本で老人福祉法が制定された、昭和38年の百寿者は全国で153人でしたが、平成27年では61,568人となり、この数は年々増加傾向にあります。

◇百寿者の特徴
百寿者の共通点は?と言われると、正直、これと言った共通点はありません。
一般に、加齢に伴い、個々の「違い」は際だってきます。それは、それぞれの人の性格的な個性であったり、体の丈夫さであったり、食の好みでもあるでしょう。100歳になるとこの違いがとても大きくなるようです。
そんな中でもある程度共通していることのひとつは、意識の持ち方です。幸福感が高く、自分の人生を肯定的に捉える方が多く、また、少しでも体を動かし、健康に留意した生活を送ることを心掛けている方が多いようです。
家の階段を上り下りして食卓へと向かう、調子が良ければ家の周りを散歩する、自分の洗濯物を畳んで片付けるなど、出来る範囲での日常生活動作を続けている方が多いのではないでしょうか。

◇百寿者の食生活
食生活で注目したいのが、日本独特の食習慣である「和食」です。図に示すとおり、日本人の脂質(あぶら)摂取量は、先進諸国中で飛びぬけて少なく、炭水化物(米飯、麺、パンなど主食となるもの)では、米飯を中心とした穀物の摂取量が多いという特徴があります。ご飯は、麺やパンよりも摂取カロリーが低いので、洋食と比べて摂取量が多くてもカロリーが過剰になりにくいという特徴があります。
また、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆など)では魚の摂取も多く、豆腐や納豆、味噌などの大豆製品の摂取も多いのが和食の特徴です。これらは動脈硬化(血管の老化)の進行を防ぐには理想に近い食習慣です。
食物繊維や乳製品も適度に含まれ、カテキンやビタミンCなどの抗酸化物質が多く含まれる緑茶も免疫や動脈硬化の予防に役立つと言われています。
洋食に比べてカロリーもかなり低く、肥満や生活習慣病予防にも有効です。

長寿の方々の生活ぶりを見てみると、よく食べ、よく動き、精神的にも充実した生活を送っている人が多いです。
一見、簡単なことのように感じますが、基本的なことこそ継続が難しく、それこそが健康長寿の秘訣なのかもしれません。

【健康カレンダー 4月】

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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